避けて通れない!子どもがいない人生「老後の3大リスク」

 

女性はある年齢になれば、望む・望まないに関わらず、子どもを産むことを諦めることになる。独身街道を歩んできた“おひとりさま”は、子どもを産む以前に結婚のチャンスに恵まれなかった。元々、結婚願望がなかったなど、自らシングルマザーの道を選ばない限り、出産する機会を逃してしまうのが一般的。

 

結婚して“おふたりさま”になった夫婦は、欲しくて努力をしたけど恵まれなかった。最初から望んでいなかった。流れに任せたらできなかったなど、生涯子どもがいない“おこなしさま”になった理由は様々だろう。経緯はどうであれ、これからずっと子どもがいない“おこなしさま”の道を歩むことになる。

 

子どもがいない人生の「老後の3大リスク」とは?

いまは友人やパートナーがいるし、趣味や仕事がある。現役時代は、子どもがいないことへの不安を感じることは少ないかもしれないが、子どもを持たない “おこなしさま”にとって心配なのは老後だ。

 

年齢を重ねるほどに病気や介護のリスクが高まり、老後に頼りになる身内がいないのは心細い。そこで、子どもがいない「老後の3大リスク」を知り、高齢者になったときのことを考察しておこう。

 

1. 病気・介護のリスク

健康で元気に動けるうちは一人でも不便を感じないが、介護が必要になったときは問題だ。内閣府の「一人暮らし高齢者に関する意識調査」(平成26年度)によると、子どもの有無で対策に違いがあることがわかる。

 

要介護となった場合、主たる介護者は誰に頼みたいか聞いたところ、子どもがいる人は「ヘルパーなどの介護サービスの人」44.8%、「子」42.0%で、ほぼ変わらない割合になっている。

 

一方、子どもがいない人では、「ヘルパーなどの介護サービスの人」が 72.3%と過半数を占め、次いで「兄弟姉妹」 10.8%、「わからない」が 9.7%。子どもがいないので外部に頼る傾向が強くなるのは仕方ないことだが、介護費の自己負担が多くなることが推測される。その分の介護費用を確保しておいた方が良さそうだ。

 

2. 老後貧困のリスク

「下流老人」「老後破産」といった言葉を頻繁に目にするようになった昨今。定年後、年金だけでは暮らせていけない時代に、貯金が尽きて貧困生活を強いられてしまう。そこで、いざというときにお金の援助を頼みたい相手は誰か。内閣府の同調査から、子どもの有無別でみてみよう。

 

子どもがいる人は、「子」38.6%、「そのことでは頼りたいと思わない」36.1%、「あてはまる人はいない」21.2%と、子どもが頼りたい相手の一位になっている。

 

子どもがいない人では、「あてはまる人はいない」43.0%、「そのことでは頼りたいと思わない」36.3%、「兄弟姉妹、親戚」19.1%の順位。子どものいる人より「兄弟姉妹、親戚」を挙げる割合が高くなっているが、頼る相手がいない・頼りたくないを合わせると72.1%と、全体の7割を超える。

 

“おこなしさま”の老後費用に関しては、自力で何とかするという意識をもち、早めに準備をしておくことが必要だ。と同時に、定年後に生活費を稼ぐ力も重要になってくるだろう。

 

3. 社会からの孤立リスク

生涯独身または死別・離別で、子どもがいなければ最終的には“おひとりさま”の単身世帯になる。身内がいなくても、一緒にいられる相手や仲間がいれば、社会から孤立せず孤独死を避けられるかもしれない。

 

内閣府・同調査の「喜びや悲しみを分かち合う相手」によると、子どもがいる人は、「子」56.7%、「友人」25.9%、「あてはまる人はいない」14.2%と、子どもが半数を超える。

 

子どもがいない人では、「あてはまる人はいない」33.3%、「友人」29.8%、「兄弟姉妹、親戚」26.9%の順番。一位が「あてはまる人はいない」とは、なんとも寂しい気がするが、違う角度からみれば、一人でいても苦にならない“おひとりさま”気質が高い層ともいえそうだ。

 

とはいえ、誰ともつながらず、社会から孤立してしまうことは避けたい。身内がいなければ、喜びや悲しみを分かち合える友人や仲間を大切にしておこう。

 

子どもの有無別にみる傾向とは?

このように子どもの有無によって、老後のリスクへの対応策や考え方は異なっている。子どもがいる人は、子どもが頼りになる存在であり、子どもがいない人は、誰にも頼らず自分で乗り切りたいと考える傾向が強い。

 

日本では何かあったとき血縁関係に頼る傾向が強いが、少子化・生涯未婚率が高まっているなか、血縁関係に頼らないセーフティネットが社会には必要になってくる。

 

老後の単身世帯が増えるからこそ、支え合う仕組みや繋がりが重要だが、老後資金は誰もあてにはできない。結局、困ったときに頼れるのはお金。できればいいたくないけど、それが現実なのだと思う。

 

ましてや、子どもがいない“おこなしさま”の老後は不安が多い。「脱・血縁社会」を目指しつつ、老後資金を貯めておくことが、子どもがいない人生の「老後の3大リスク」を乗り切る一番確かな方法かもしれない。

 

 

 

避けて通れない!子どもがいない「老後の3大リスク」 【おこなしさまという生き方 Vol.47

 

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