「離婚じゃなくてもいい、とにかく夫と離れたい」58歳妻が別居で心の自由を取り戻し、夫にも変化が訪れたその理由
「離婚じゃなくていい。まず夫から離れたい」
Sさんも内心では、すぐに「離婚」できるとは考えていませんでした。50 代後半での一人暮らし、不安定な収入、そして老後への不安……。それでも、
「このまま夫と暮らしていたら、私は本当に壊れてしまう」
と感じたからこそ、夫が提案した別居を受け入れたのです。
別居後、夫から振り込まれる婚姻費用だけでは生活が立ち行きません。Sさんは生まれて初めて外に働きに出る決心をしました。
(50 代後半・社会経験ほぼゼロの自分を雇ってくれるところなんてあるだろうか)
不安を抱えながらも探した結果、家事代行サービスの仕事に就くことができました。これまで“当たり前”にこなしてきた家事をするだけで、利用者から感謝の言葉と報酬をもらえる。その経験は、Sさんの心に大きな変化をもたらしたといいます。
「『自分には何も価値がない』と思い込んでいた私が、“ありがとう”と言われ、お金までいただける。少しずつ、自己肯定感が芽生えていくのを感じました」
体調まで回復した「夫から離れた暮らし」
「不思議なくらい、体が軽くなったんです。夜はぐっすり眠れて、朝起きると『今日も頑張ろう』と思えるんですよ」
別居から数カ月、Sさんは自身に満ちた表情でそう語ります。夫と距離を置いたことで、頭痛や動悸、めまいはすっかり治まり、毎日を“自分のため”に使える喜びを実感しているのです。
離婚でなくてもいい。まずは「距離を取る」ことで心身は回復し始める……。Sさんの選択は、同じように苦しむ人たちに大きなヒントを与えてくれます。
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この記事は
モラハラカウンセラー
麻野祐香
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