認知症の義母は水を飲んでくれないばかりか「もうエアコンの操作も理解できず」真夏の部屋に暖房を効かせていて

室内も身体も冷えてきたけれど、怒りの炎はしばらく消えず……

10分ほどしてクーリングが効いたのか、顔の赤みも落ち着いてきたお義母さん。しかし水分補給を促した途端、どんどん不機嫌に……。さすがに多少は飲みましたが、夫が「脱水症状になっているかもしれないから、もう少し飲もうよ」と勧めると、「もう、いらない」。

 

そんなやりとりがしばらく続いたあと、「具合が悪くなってきたから、もう寝るわ。2人とも帰ってちょうだい」と言い、ベッドに横たわってしまったのです。

 

厄介なことに、お義母さんはこの「具合が悪い」という言葉をあらゆるシーンで用いるため、「本当に体調が悪いのか、機嫌を損ねて気分が悪いのか」が瞬時に判断できないところ(涙)。

 

すっかり帰るタイミングを失った私たちは、「落ち着くまで、もうちょっとだけ様子を見よう」と部屋に残ったものの、再び起き上がったお義母さんはしばらく興奮状態で、「水を飲めって、私に命令しないでちょうだい!」「デイサービスには行かないから、断って!」などと不満や愚痴を言い続け……。

 

ちなみにその後、エアコンは自動運転モードに設定を徹底し、お義母さんにも「リモコンは触らないようにね」とお願いしたところ、それについては意外にもすんなりと受け入れてくれました。さらに、ヘルパーさんの定期的な訪問も始まったことで、同じようなことが起こる心配はなくなっています。

 

そんな夏の出来事から早1年――。今年もしっかり継続中の「水分補給拒否問題」。そもそも、水分補給を拒む理由は存在するのか? それともただのワガママ(強要されることへの反抗)なのか?

 

ケアマネージャーからのアドバイスを踏まえ、「なぜ、水分補給を嫌がるのか?」の理由を見つけ、「徐々に飲んでもらえる方法」を早急に考えたいところなのですが……。この続きは、また次回お話ししたいと思います。

 

死にたいのかな…猛暑なのに認知症の義母が「水なんて飲まない」と拒否、さらに部屋はサウナ状態に…。この夏、周囲がすべきことは何?

 

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