「入浴拒否の次は昼夜逆転か」認知症である義母の世話で増える支出、介護のシビアなお金問題。「その手があったか!」解決法とは

「介護サービスの利用を増やしたい……」でも越えるべきハードルが!

調べたところ、現在お義母さんが暮らす<サ高住>にも、食堂までの移動介助や緊急対応サービスなどはあったのですが、これがまぁ、なかなかの金額……。

 

ケアマネさんからは、申請をしたら必ず要介護度が変わると確約できるものではありませんが、上がれば経済的な面でもメリットは大きいと思いますとの話もあり、さっそく「要介護認定の区分変更申請(※1)」を進めることになりました。

(※1)認定を受けた要介護度(要支援度)において、認定有効期間が満了する際の更新申請ではなく、心身の状態変化などに伴い、有効期間内に行う区分変更申請のこと。

 

しかし、申請が決まると同時に若干の不安が……。「要介護認定の区分変更申請」をするにあたっては、越えるべきハードル「要介護認定調査(※2)」があるのです。

(※2)市区町村の職員や、委託されたケアマネらが本人のもとを訪問し、歩行・食事・排泄などの日常動作、記憶・理解の状態を確認する。その結果と主治医の意見書の一部をコンピューターに入力して判定(一次判定)。その後、一次判定の結果と主治医の意見書、調査における特記事項などをもとに介護認定審査会で判定が行われ(二次判定)、要介護度(要介護レベル)が決まる。

 

まずはとにかく、お義母さんに認定調査に応じてもらうこと。現在も、「自分にできないことはない」と思っているお義母さん。認知症の症状が出始めてからは買い物や料理、洗濯などの家事全般が難しくなってきましたが、「最近ちょっと手が痛くなってきたから、無理をしないことにするわ。無理すると皆が心配するから」と、あくまでも私たちのために(仕方なく)サービスを受けていると主張します。

 

そんな状態なので、「介護保険で新たなサービスを受けるために、認定調査が必要で」などと説明しても、「面倒だから、新たなサービスなんていらないわ」の一点張り。そもそもお義母さん自身がサービスの必要性を感じていないので、仕方ないのかもしれません。そこで夫とも相談し、“お馴染み”の「発想力と演技力」を用いながら対応することにしました。

 

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