「無駄遣いをしてないのに貯金できない」人のザル財布とは
私のところには、「特に無駄遣いをしているわけではないのに、お金が貯まらない…」という40代高収入シングル女性からの相談が少なくありません。高収入なのに「貯まらない」のはなぜなのか。40代高年収女性の消費行動を見ていると、「貯まらない理由」が浮かび上がってきました。それは一体何なのでしょうか?
40代は︎バブル期の消費スタイルが抜けない人が多い
現在の20代、30代のお金の使い方を見ていると、無駄遣いはせず、消費に対しても消極的な傾向があります。というのも、現在の若い世代は、日本の景気の良い時を知らないので、堅実に暮らす思考が身についているからです。
一方、40代は、バブル期そのものを経験していたり、バブル期の名残を経験していたりと、日本の景気の良い時を知っている世代です。ですから、経済状況が変化してもバブル期の消費スタイルが抜けない人も少なくないようです。
自分へのご褒美にとブランド物のバッグや靴、時計を買い、食事は銀座の高級レストラン、女子会はラグジュアリーホテル、など高級系が大好き!若い世代に比べて消費や生活を楽しむことに意欲的な傾向にあります。
彼女たちにとっては、高級ブランドも高級レストランもラグジュアリーホテルもどれも無駄遣いではないのです。
とはいえ、いくら高収入といえども、お給料が右肩で上がらない時代、バブル時代と同じ消費行動を続けていては、お金が貯まるわけはありませんね。
日常の買い物全般が高級志向
現在の日本のサラリーマンの平均年収が400万円の今の時代、年収600万円、700万円あれば、十分に高収入。まして、年収1000万円と聞けば、セレブな響きがありますね。貯蓄もたくさんあるイメージがありますが、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、年収1000万円の家庭でも約1割が「貯蓄ゼロ」とのこと。
高収入で貯められないという人は、意外に多いようです。
これは40代高収入女性に限らず、一般的に高収入の人は、「高給取り」という意識が反映している支出が多い傾向にあるということ。
例えば、日常の買い物は成城石井や紀ノ國屋、洋服、バッグ、靴は基本的にデパートで購入、電化製品にもこだわったり、飲料水用にウォーターサーバーを設置したりするなど。平均年収の人たちの家計に比べると、全体的にワンランク上の買い物をする傾向にあります。
この普段の買い物すべてにおいて単価が高いので、結果的に金額が嵩んでしまうというワケです。年収が高い割に貯蓄がないという人の多くはここに原因があるケースが少なくありません。
見栄で買い物をしてしまう傾向も
また、「人よりも良い物を持ちたい」「ブランド品を身に付けたい」という見栄っ張りの傾向がある人もお金が貯まらない傾向にあります。
高年収だと高価なものでも買えてしまうので、見栄の消費も可能にしてしまうのですが、一度見栄を張ってしまうと、常に最新の流行を追ったり、ブランド品を身に付けたりしなくてはならなくなるので、家計の支出は拡大するばかり。
40代女性ともなれば、ひとつやふたつこだわりがあるのは当然ですが、もし、見栄で買い物をしているのであれば、不要な見栄は捨てましょう。
お金を貯めるというと、「収入が多ければ貯められるのに」と、つい収入に目が行きがちですが、高収入でも貯められない人もいれば、収入が低くても貯められる人もいます。その違いは結局、メリハリのついた支出になっているかどうかです。
貯められないという人は、一度自分が「何に」「どれくらい使っているのか」「見える化」してみましょう。現状がわかれば、何にお金を使うことが有効か、削減項目はどこにするかが見えくるでしょう。その結果、自ずと、貯められるようになりますよ。
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