「SNSで勝手に敗北感を感じて自分を責めてしまう時期が」優木まおみさんが実践している、心がざわついたときのセルフケア習慣とは
先日、表参道で開催されたQVCジャパン主催のトークショーイベント「40代から始める更年期マネジメント」では、産婦人科専門医の吉形玲美先生と、タレント・モデルとして幅広く活躍する優木まおみさんが登壇。 更年期世代が心と体の変化をどう受け止め、どうケアしていけばよいのかを語り合いました。
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更年期症状に備えるセルフケア、3つの〇活って?
吉川先生は日常生活に取り入れやすいセルフケアを提案。 更年期症状に備えて日頃から意識すべき生活習慣として、おすすめなのがこの3つ。
・筋活 筋肉を落とさない運動習慣
・骨活 骨密度を保つ食生活
・温活 体温を上げる生活リズム
「特に運動習慣はおすすめです。『運動は裏切らない』と思っていて、軽く汗をかく程度の運動でも良いので継続することが大切。 ヨガやピラティス、ウォーキング、ダンスなどは自律神経を整える効果もあり、更年期症状の緩和につながります。 また、自然の中で過ごす時間を持つことも心身に良い影響を与えると考えています」(吉川先生)
さらに、この「筋活・骨活・温活」の3つの習慣に加え、「質の良い睡眠」と「バランスの良い食事」、「フェムケア」の大切さを解説。
アボカドやサーモンなど、できるだけ生で食べられる食材のほか、ビタミンD、カルシウム、発酵食品の持つ効果も紹介され、参加者は熱心にメモを取っていました。
優木さんの心のセルフケア習慣は?
優木さんが強調したのは「人と比べないこと」。 「SNSで輝いている人を見て勝手に敗北感を感じ、自分を責めてしまう時期がありました。でも今は“自分は自分、人は人”と切り替えられるようになった」と語り、共感を呼びました。
心がざわついた時にはピラティスやヨガなどで取り入れられる呼吸法でリセットするというご自身の習慣も紹介し、優木さんが実践する呼吸法を実際に会場でレクチャー。 「深く呼吸するだけで、心が落ち着いてリセットできるんです」と実演し、会場全体が穏やかな空気に包まれました。
“自分ファースト”で未来の自分を守る
イベントの最後に、主催したQVCジャパン デジタルストア ヘッドの柴田規成氏は「更年期は女性だけでなく、社会全体で理解すべきテーマ」だと語り、吉形先生は「更年期は誰もが通るライフステージのひとつです。体や心に違和感を感じたら、見過ごさず、自分のために立ち止まり、優しく向き合ってほしい。 医療やセルフケアの力を借りながら、より豊かな人生につなげていただけたら」と症状に悩む女性に向けて、メッセージを送りました。
優木さんも「これからは自分の体を後回しにせず、筋活・骨活・温活を意識して取り入れて、自分の健康と向き合っていきたい」と前向きに宣言しました。
今後の更年期症状対策に聞かれると、「『更年期だから何かしなきゃ』と気負うより、仕事や私生活を楽しく過ごすことを第一に考えたいです。そのうえで、体調に異変を感じたら無理をせず、婦人科を受診したり、専門家に相談することも選択肢の一つとして大切にしていきたいと思っています」と語りました。
今回のイベントは、多くの女性にとって「心と体を見つめ直すきっかけ」となり、学びと共感の時間となったようです。
【PROFILE】
優木 まおみ(ゆうき まおみ)
タレント/モデル
1980年生まれ(45歳)。 TVや映画への出演だけでなく、ピラティス講師の資格も持ち、美容や健康に関する知識を活かしてコラム執筆や講演など幅広いジャンルで活躍。 親しみやすいキャラクターと明るい笑顔で、男女問わず多くのファンを魅了している。 講演でのポジティブなメッセージは、女性の新たなライフステージへのヒントが得られると好評。 今年8月より家族でマレーシアへの移住を発表。
【PROFILE】
吉形 玲美(よしかた れみ)
産婦人科専門医師/医学博士/東京女子医大産婦人科学教室非常勤講師
日本更年期と加齢のヘルスケア学会副理事長。女性医療・更年期医療のさまざまな臨床研究にも数多く携わる。女性予防医療を広めるため、浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。月経不順、妊活、更年期など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネジメントを得意としている。著書:『40代から始めよう!閉経マネジメント』(講談社)
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