「脇汗、眠れない、疲れやすい」52歳、またしても救急搬送、そして入院。命の危険を感じたことで人生に起きた変化とは
急性薬剤性肝炎で入院。「寝たら、そのまま死んでしまうかも」と命の危険を感じて眠れない
それから3カ月が経ったころ、シズコさんはまた強い不安感におそわれるようになりました。加えて、脇汗が再発し、胸や背中まで汗をかくようになり、あせもができてただれてしまいました。
「どうすれば治るのか考えて、血管や血液によさそうな食べ物をたくさん食べることにしました。野菜の量を増やして、好きだったチョコレートをやめました」
食事を見直したシズコさんでしたが、状態がよくなることはないまま1カ月が経ちました。
ある朝。激しい倦怠感で起きたシズコさんがトイレに行くと、茶色みを帯びたオレンジ色の尿が目に入り、見たこともないその色に、ゾッとしてしまいました。さらに、鏡で顔を見たら、白目の部分が真っ黄色になっていました。
「どうしよう……ただことじゃない。そう思いましたが、その日は出勤日で休むわけにいかず、職場へ行きました。でも、職場の看護師さんが私の白目の異変に気付いて、『すぐ検査して!』と言ってくれて、職場で血液検査をしました」
検査の結果、シズコさんは急性薬剤性肝炎(薬剤性肝障害)と診断され、その日から10日間入院することになりました。
「薬の影響で肝臓に障害が起きていたそうです。医師の判断で心臓の薬、睡眠導入剤、漢方薬を止めましたが、飲まないと症状が酷くなるんじゃないかと不安になりました。さらに、入院中はやることがなく、考える時間がたくさんあるので、『寝てしまったら、そのまま死んでしまうかも』と命の危険を感じていました。窓から澄んだ青空が見えるたび、家族のことが思い出されて、涙が止まりませんでした」
その後、無事に退院しましたが、すぐに元気になるわけではなく、結局、シズコさんは1カ月間、休職しました。これまで息つく間もなく働いてきたシズコさんは、家にいる時間をどう過ごせばいいか分からず、どうしても悪い方向にばかり考えてしまいます。あるときは、何か悪いものが憑いているのではと思い、神社へお祓いにも行きました。
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