「脇汗、眠れない、疲れやすい」52歳、またしても救急搬送、そして入院。命の危険を感じたことで人生に起きた変化とは

2025.10.03 LIFE

命の危険を感じたことで、「これからは誰のためでもなく、自分のために生きよう」と思った

 

退院から4カ月ほど経ったころ。次男は大学の留年が決まり、長男は起業すると言いだしました。想定外の出来事に、シズコさんはまた、自分の育て方が悪かったのかと思い悩むようになりました。

 

「この頃はもう、家族も私の状態が普通じゃないと分かっていたので、夫はいつも、私の不安が治まるまで、ずっと話を聞いてくれました。おかげで、私も夫に優しくできるようになりました。子どもたちも『心配するより応援して』と、彼らなりに励ましてくれました」

 

それから約半年が経った現在。シズコさんは月1度の検査と薬の処方、そして家族の支援を受けながら、徐々に心や体の不調を感じない生活を取り戻しつつあります。

 

「今思えば、更年期だと思ったときにすぐ婦人科へ行っていれば、ここまで大事にならなかったかもしれません。その一方で、病院や薬に頼り過ぎた反省もあります。でも、命の危険を感じたことで、これからの人生は誰のためでもなく、自分のために生きようと思えるようになりました。これまではずっと『頼られたい』と思って生きていたなって。そう思い始めてからは、落ち込んだり、眠れなかったりする回数が減ったような気がします」

 

結局、どれが更年期の影響なのかそうでないかは今もはっきりしていませんが、現在は体調とうまく付き合いながら生活しているシズコさん。最近、フィットネスクラブ通いとピアノを始めたそうです。

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<<前編「あのとき病院に行っておけばよかった」仕事、育児、PTAに追われた40代。疲労感や不眠から始まり、のちに大病を患うまで

 

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