「絶対に別れない」と言い張る夫から逃げると決めた。住民票支援措置でモラハラ支配から脱出した女性の決断
夫からの人格否定や経済的DVに苦しみ、「このままでは娘も自分も壊れてしまう」と感じたFさん。離婚を決意しても夫は「お前のために別れない」と言い張り、監視と支配を強めていきました。経済力を「支配の道具」として使うモラハラ夫に、どう立ち向かえばいいのか……。後編では、Fさんが「住民票支援措置」を利用しながら安全な生活を取り戻していくまでの道のりを追います。
<<この記事の前編:「男を産まなかったお前が悪い」娘を傷つけ、妻を支配するモラハラ夫。経済的DVの裏にある“家族を支配する心理”とはどうしてこんなにも「離婚してくれない」の?モラハラ夫の心理
モラハラ夫が妻を手放そうとしない背景には以下のような心理があります。
・支配を失うことへの恐怖
モラハラ夫にとって妻は「自分の思い通りになる存在」です。 別れを受け入れることは、支配が終わることを意味します。そのため「絶対に別れない」と言い張り、コントロールできる相手を手放さないのです。
・世間体やプライドを守りたい
「離婚された夫」という立場になることを極端に嫌がります。周囲から「自分に非があった」と思われるのを恐れ、体裁を守るために離婚を拒みます。
・責任を回避したい
離婚に応じれば、養育費や財産分与など具体的な責任を負うことになります。モラハラ夫は「自分だけが損をする」ことを何より嫌うため、離婚そのものを避けようとするのです。
経済的支配は、モラハラの典型的な形のひとつです。本来「家族を支えるためのお金」が、モラハラ夫にとっては「妻や子どもを支配する道具」にすり替えられてしまうのです。だからこそ、自分が使うお金は正当化し、妻や子どもに必要な出費は「無駄」と切り捨てるのです。
そこには「俺がお金を与えないと、家族は生きていけない」という支配欲が潜んでいます。Fさんの夫にとって、経済力は責任や愛情ではなく、服従を強いるための武器だったのです。
「絶対に離婚する」と決めたFさんは… 次ページ
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