介護の悩み第1位!?恐れていた「排泄介助」問題に直面。プライドの高い義母、まず最初に立ちはだかった壁とは?

思わず耳を疑った。紙パンツを「もったいない、洗って使う」と言い出して……

私:「ケアマネさんが、お義母さんにお願いしたいことがあるみたいですよ~」

 

ケアマネさん:「前に『商品モニター』をお願いしたのを覚えていますか? シャンプーをお試しで使ってもらって感想を教えていただいたんですが、その節はありがとうございました」

(以前、髪の毛を洗わないお義母さんに同じ作戦を実行し、成功した実績アリ)

 

義母:「あぁ、シャンプー! あれは、すごく良かったわ」(おそらく記憶は曖昧だけど、話を合わせるお義母さん)

 

ケアマネさん:「今回は、コレです(紙パンツを見せる)。長時間お手洗いに行けないときにも便利な『使い捨てのパンツ』なんですが、試していただいて、また感想を聞かせてもらえませんか~?」

 

義母:「パンツ?」

 

私:「今、若い人も利用しているとか?」

 

ケアマネさん:「そうそう、旅行や山登り、キャンプのときとか。野外で遊ぶときにも使うみたいですよ~」

 

義母:「それは便利ねぇ。あっ! 私も山登りが趣味だから、ちょうどいいわ」(もちろん、若い頃の趣味)

 

ケアマネさんに勧められ、紙パンツを手にするお義母さん。「このままスポッとはけていいわね」「けっこう、ゆったりしてるのね」とパンツを上下左右に伸ばしながら、なんだか楽しそうにしています。

 

ケアマネさんの帰宅後、実際にはき心地を試してもらいましたが「思ったより軽い!」となかなかの好感触。ところが、過剰に心配しすぎたかも、と安堵したのも束の間、お義母さんの口から耳を疑う言葉が飛び出したのです。

 

「このパンツ、少し大きいから洗うのが大変そうだわ」

 

私:「あの……お義母さん、これは使い捨てのパンツなので、洗わないですよ」

 

義母:「知ってるわよ。でもね、私はマスクだって洗ってるし、こういうのは、洗えば何度も使えるの。1回で捨てちゃうなんて、もったいないでしょ」

 

私:「……」

 

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