「もう一緒に暮らせない」モラハラ夫と離婚する決意をした私が始めた「具体的な準備」とは【2025年度ベスト記事セレクション】
オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップしてお届けします。 本シリーズ「実録・カウンセラーから見たモラハラ」は、20年以上・のべ8000人以上のカウンセリングを行ってきた心理カウンセラーの麻野祐香先生が執筆する実例紹介と心理解説です。
(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年9月21日 記事は取材時の状況です)
夫の暴言に傷つき続け、我慢が限界を超えたある夜。子どもと一緒にファミレスに避難し、パフェを食べたMさん。せっかく楽しく笑えたのに、帰ったらドアチェーンをかけられて締め出されてしまいました。「俺に逆らうとどうなるかわかったか」夫は支配を深めたつもりでいたようでしたが……。
<<前編:子どもたちの前で「お前らの母親は最低」と罵倒してくる夫。夜中に子どもごと家から締め出された日から、私は変わった
モラハラ夫の心理、懲らしめて支配を回復する
こうした「懲らしめ行動」は、モラハラ家庭では珍しくありません。では、なぜ夫はこんな行動をとるのでしょうか。ここで心理を整理してみましょう。
1. 支配が崩れた不安と怒り
妻が言い返した瞬間、夫は「自分の言うことが効かない」と感じます。
モラハラ夫にとって、妻は思い通りに動く存在でなければなりません。
その支配が揺らいだとき、強い不安と怒りが一気に湧き上がるのです。
2. 懲らしめて支配を取り戻す
夫の不安を打ち消すために出てくるのが「懲らしめる行動」です。
怒鳴る、無視する、物に当たる、そして今回のように家から締め出す。
「逆らったらこうなるぞ」と見せつけ、妻に従順さを取り戻させようとします。
3. 優位を確認して安心する
相手が困った顔をしたり、泣いたり、怖がったりすると、夫は「まだ支配できている」と感じます。
ドアチェーンを外したときの勝ち誇った表情は、その証拠でした。
恐怖や沈黙を目にすることで、自分の立場が回復したと確信し、安心するのです。
つまり、ドアチェーンをかける行為は単なる嫌がらせではありません。妻に「あなたは家の中で弱い立場なんだ」と思い知らせるための、支配の再確認行動なのです。こうして夫は「逆らえばどうなるか」を見せつけ、支配を取り戻したつもりになっていました。けれども、そのやり方はあまりにも幼稚で、Mさんの心の奥では冷たい決意が生まれました。
「ああ、もうこの人とは一緒に暮らせない」Mさんの中で、離婚準備への覚悟が固まった瞬間でした。
どうして、今まで我慢してしまったんだろう 次ページ
1 2
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 2026開運初詣!勝負運&チャレンジ運を上げてくれる「午」に縁のある神社7選【関東編】
- 必要なのは「努力」ではなく「適切なギア」と「正しい数値化」でした! ゆらぎ時期の54歳がガーミンのスマートウォッチで「睡眠・生活の質」を爆上げした話
- 「勝手にトイレ入るな!」と連れ子をいじめる偏愛夫(38歳・公務員)。再婚→また離婚…夫の「仕事上の弱み」を把握すれば、実子の親権も養育費も得られる!?
- わずか小さじ1杯!女性ホルモンの“悪い代謝”を”よい代謝”へ導き、数日で細胞が1カ月で肌が若返るオイルとは?美人女医の実践方法も取材【消化器内科医監修】
- 40代50代の不調は「スピード老化」の始まりか!?12週間、摂取して「肌質のなめらかさがアップ」した研究結果がある夢のような食品とは?美人女医も実践【消化器内科医監修】












