「私なら1年100万円はこう貯める!」節約女王・FP稲村さんの削りかた
② 運用する(ほぼ0円)
現在一般の普通預金金利は0.001%、ネットの定期預金でも0.1%前後です。貯金80万円のうち手元に30万円残し、50万円をネット銀行などで0.1%の1年定期預金に預けても手取り利子はわずか税引きで399円ほど。運用とは程遠い数字です。1年という短い期間では投資信託や株も元本割れするリスクがあるので避けておきます。
1年で100万円という短期目標で「運用」はあまり成果がありませんが、老後資金など長期目標の資金であればリスク分散をした運用も必要な時代であるということです。
私たちの年金を運用している機関GPIFでは株・債権に分散投資し2001年から3.39%で運用しています。(2017年GPIFホームページ「2001(平成13)年度以降の累積収益」より)この利率で月1万円運用すれば10年で積立元本120万円が140万5,095円になることになります。積立NISAやiDeCoなども積極的に活用していきたいものです。
③ 支出を減らす・貯める(95万3280円)
そこで注目したいのが「支出を減らす」ことです。具体的に見直したい支出・使わないでおきたい貯金額を考えていきましょう。
・通信費を大手キャリア1万円⇒格安スマホ3000円
(△7000円×12か月=8万4000円)
・生命保険を見直し1万2000円⇒掛捨て共済2000円
(△1万円×12か月=12万円)
・お昼はいつもコンビニか外食700円⇒週に3回だけお弁当持参で材料費200円
(△500円×月12回×12か月=7万2000円)
・誘われたら基本断らなかった飲み会5000円を月に4回位行っていたのを月に2回までとルール決め
(△5000円×1か月2回減×12か月=12万円)
・スタバのコーヒー280円週に2回をコンビニコーヒー100円に
(△180円×月8回×12か月=1万7280円)
・毎月貯金2万円は手を付けない 2万円×12か月=24万円
・ボーナス30万円のうち半分は自由に使い半分は貯金 15万円×2回=30万円
毎月決まった金額が出ていく「固定費」を見直すことは家計の見直しの基本です。特に効果が大きいのが通信費と保険。住宅ローンがある場合は安い金利のローンに借り換えするのもよいでしょう。賃貸の場合は収入に対する割合が30%までが目安といわれていますのでこのケースの場合は22万円×30%=6.6万円までが目安です。今回は1年という目標だったので大がかりな(まとまった引っ越し費用が必要)住宅費について注目しませんでしたが、長期的な視点で考える場合は住宅費も検討が必要です。
また、ランチ代・飲み会・コーヒー代など何気ない支出も積み重ねると大きな金額になるものです。目標や上限回数を決めて支出を減らしていきましょう。そして、目標をたてたら「使わない」ことも大原則。これは貯金、これは旅行のためなど目的別に通帳や銀行を分けるのも「なんとなく貯金がなくなる」ことを防ぐ方法の一つです。
まとめ
金利が低いため、短い期間で運用して増やすことは難しいものです。支出を見直し、不要なものをすっきり処分することでプチお小遣いを稼ぎ、貯金額を目標設定することで1年で100万円は夢物語ではなくなります。自分に置き換えてぜひチャレンジしてみてください。
稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFPR)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。
*公式ブログ 「FP優貴子のマネーライフ・エッセンス」
http://ameblo.jp/cfp-inamura/
*公式ホームページ「FP For You」
http://snowcake2013.wix.com/fp-yukiko
「(株)クレストコンサルティング」
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お金のプロって「1年で100万」どう貯めるんですか?FPタケイさんの場合
#2
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