「彼を見捨てられない」その思い込みが命取りに。生活費を止められても離れられなかった妻が、“自分の人生”を取り戻すまで
一番大切にすべきなのは、自分自身の正直な感覚
Fさんが一番大切にすべきだったのは、「今の生活が苦しい」「これ以上は耐えられない」という、自分自身の正直な感覚でした。モラハラを受け続けていると、知らず知らずのうちに自分を後回しにし、夫を優先して考えてしまいます。けれどFさんは、ようやく「夫が一人になることを心配する必要はない」と割り切ることができました。夫は一人の大人であり、自分の行動が招いた結果を、自分で引き受けるべき存在だからです。
自分を犠牲にすることが当たり前になっていた日々を手放し、Fさんは、自分と子どもの命と生活を守ることを最優先に、新しい一歩を踏み出しました。
モラハラにはさまざまな形がありますが、とくにお金を奪い、生活を困窮させる経済的DVは、家族の生死に直結する非常に残酷な暴力です。言葉の暴力だけでなく、生存の基盤そのものを奪い、精神だけでなく命までも追い詰めていきます。この「生きることを脅かす暴力」から生き延びるためには、相手への同情を断ち切り、何よりもまず自分たちの安全を確保すること。それが、再生への唯一の道なのです。
<<前編:「俺に逆らうなら金は渡さない!」赴任中の夫に通帳とカードを奪われて、もう現金が底をつきそう。こんな夫なのに、なぜ妻は“離れられない”と思ってしまったのか
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※本人が特定されないよう、名前などを変えてあります
※写真はイメージです
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この記事は
モラハラカウンセラー
麻野祐香
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