認知症の「物盗られ妄想」が始まったら「誰も盗んでない」と否定するのは逆効果!?驚くほど変わる!家族がとるべき正しい対処法とは

「半期に一度は整理の日」3年目に突入した今回の状況は?

ある日、お義母さんのもとを訪ねると「一睡もしていない」とのこと。理由を聞くと、「眼鏡を探したけど、どこにもない。盗まれたんだと思う」とおなじみの発言……。

 

いつもならイラッとするところですが、ここは冷静に、まずは深呼吸。「寝てなくて大丈夫ですか? でも、探したいですよね」と共感(私)。案の定、眼鏡は段ボールの中にありましたが、「ここにあったよ。きっと犯人が慌てて戻したんだね」と共感(夫)。

 

するとお義母さんは、「あぁ、あったのね! きっと“犯人さん”も反省したのよ。許してあげましょう」と上機嫌。まさか、ここまで一気にお義母さんの様子が変わるとは……!

 

ひとまずホッとしたものの、周囲を見渡せば段ボールの中から出てきた衣類や毛糸が部屋中に散らばり、足の踏み場もない状態。「整理整頓」という根本的な問題は、一切解決していないことに気付きます。

 

そこで、「介護者の集い」で得たアドバイスをもとに次なるステップへ。お義母さんが「何がどこにあるか分からない」と悩んでいることに寄り添い、「分かりやすく整理しよう」と提案しました。

 

ここでポイントなのは、「共感を得ながら進める」という点。あらかじめ用意した「お片付けシール」(名称とイラストがデザインされたシール)を見せて、「これを使うといいですよ」と伝えると、「あら、可愛いわねぇ」と好感触。

 

さらに具体例を示すため、収納ケース(この時点ではまったく整理されていない)に「靴下」「下着(パンツ)」などのシールを貼り、それに合わせて収める流れを説明。すると、「絵があるから分かりやすいわ。ここに、どんどん入れてゆくのね」と、自ら整理をし始めたのです。

 

これには夫も私もビックリ! その日のうちに衣類や小物まで何とか収納することができ、“紛失率”の高い眼鏡も収納ケースにシールを貼って明確に。段ボールの中の荷物も、2~3箱分は整理することができました。

 

といった感じで、一度は順調に整理整頓ができたお義母さんの部屋。しかし、しばらくすると部屋は再びもとに近い状態に……。物盗られ妄想はほぼないものの、紛失騒ぎは数ヶ月に一度の割合で発生しています。そこで、最低でも「半期に一度は整理の日」と決め、現在3年目に突入したところです。

 

そして2025年の年末、今回は数日前から「どこを探しても見当たらない」(らしい)洋服を探し、お片付けシールのイラストに合った収納ケースに入れ替え、少しは断捨離もしたい!と思っていましたが、いざ進めてみるとそんなふうに上手くゆくわけもなく、冷蔵庫やキッチンを掃除する段階で大幅に時間を要することになるのですが……。この続きは、また次回お話ししたいと思います。

 

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