晩婚化・未婚化が原因!?高収入でも貯められない“おこなしさま”のライフマネー 【おこなしさまという生き方 Vol.18 】

子どもの養育費がかからない“おこなしさま”は、子どものいる世帯より生活費に多少の余裕が生まれます。子どもの入学金、学費、塾などの教育費にかかる費用は待ったなし。家計をやりくりしながら捻出しているはずです。“おこなしさま”の場合は、住居費、光熱費、通信費、保険料などの固定費を除けば、わりと好きなように使えてしまいます。

アラフォー以降にもなれば、「私もいい大人だし」と上質なものを選び、旅先では安さよりクラス感を求め、絶品グルメと至福のスイーツは欠かせない。ちょっとしたご褒美消費のつもりが、知らず知らずに生活コストを押し上げています。収入のわりにお金が貯まらないのは、暮らしぶりが原因の可能性大!何かと生活水準が上がりがちな“おこなしさま”のライフマネーについて考えていきます。

時間とお金の自由はおこなしさまの特権ですが……

「類は友を呼ぶ」のか私の周りには未婚・既婚を問わず“おこなしさま率”が高いため、普段の暮らし向きを垣間みることがあります。“おひとりさま”または友人同士で年に何度も旅行へ行き、その地方の郷土料理や観光を楽しむ独身女性は数知れず。週末は行きつけの寿司屋や焼き肉店などで、しっぽりお酒を飲みながら二人の時間を過ごす“おこなしさま夫婦”もいます。

どの方も一般企業にお勤めで、特別セレブというわけではありません。バリバリ働き、自由に大人の時間を楽しむライフスタイルは、“おこなしさま”の特権ともいえます。小さい子どもがいたら、ふらっと一人旅に行くこともできないでしょうし、夫婦二人で外食もゆっくりできません。特権はおおいに生かすべきですが、そのせいで貯蓄ができていないなら問題ありです。

1か月7万円以上自由に使えますか?

“おこなしさま”は、一ヶ月に自由に使えるお金はどれくらいあるのでしょうか。野村総合研究所が実施した「生活者1万人アンケート調査」(2012年)では、未婚もしくは配偶者と離死別かつ、子どもがいない女性を「おひとりさま女性」として、アンケート集計を行っています。それによると、一ヶ月に自由に使えるお金が7万円以上ある40代のおひとりさま女性が全体の30%いるのに対して、おひとりさま以外だと14%と、約2倍になっています。(出所:書籍「なぜ、日本人はモノを買わないのか」より)

子どもがいる世帯よりお金に余裕があることはデータにも表れていますが、では貯金についてはどうでしょうか。収入が高ければ貯蓄も貯まりそうな気がしますが、必ずしもそうではありません。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(平成27年)によれば、金融資産がゼロの世帯が全体の30.9%を占め、高年収でも貯蓄のない世帯が多くみられます。

40代世帯の年収別でみると、年収500~750万円 22.5%、年収750万~1000万円 12.3%、年収1000万~1200万円 19.2%、年収1200万円以上で 17.6%が貯蓄はないと回答しています。一方、年収300万円未満でも半数以上の世帯で貯金があり、収入に関係なく貯められない人は貯蓄がないことが分かります。

高所得がゆえ、欲しいと思ったものが買えてしまう状況も、お金を使ってしまう一因として考えられます。特に無駄遣いをしているつもりはなくても、日々の生活での買い物が少しずつ贅沢なものを選んでいることもあります。例をあげると、特売の野菜ではなく有機野菜、コンビニコーヒーよりスターバックス、スーパーはイオンではなく成城石井など、ちょっとしたこだわりが積み重なって生活費が上がってしまうパターンです。

自分のライフスタイルが「平均的」かをチェックしてみて

自分はそんなに高収入ではないから、あてはまらないと思っていませんか?では、ひとつの指標として食費を取り上げます。総務省「家計調査年報 家計収支編」(平成27年)によると、食料の月平均額は単身世帯で 40,202円、2人以上世帯で 71,844円です。単身で月40,202円だと1日あたりの食費が約1,297円、一食あたり約432円の計算になります。

みなさんは、月平均額と比べてどうですか?私は平均額を上回っていました。仕事が忙しいとご飯を作るのが面倒になり、ついお惣菜に頼ってしまいます。子どもがいれば手作りのものを食べさせたいと思うのでしょうが、多少高くついてもラクな方を選んでしまいます。月の食費にいくら使っているか分からない人は論外。おそらく平均額以上は使っているはずです。

子どもを持たず働いている “おこなしさま”は、子育て世帯に比べると比較的、家計にゆとりのある暮らしを送っていると思います。自分ではそんなに贅沢をしているつもりはなくても、日常の生活習慣が自身のライフスタイルを作っています。

子どもには入学・受験などライフイベントごとにお金がかかるため、それに向けて計画的に貯蓄できます。対して“おこなしさま”は目標を定める機会が少ないため、無計画に使ってしまう傾向があります。なかには、しっかり目標もって貯蓄されている方もいらっしゃいますが、強い意志を持っていないとなかなか実行できるものではありません。

急に貯めようと決意しても難しい。まず始めることは……

「クライアントへのプレゼンに向けて、勝負服を新調する」

「大きな仕事を乗りきったから、自分へのご褒美にお疲れさま旅行に行く」

「トラブル続きで飲まなきゃやっていられないと、ストレス発散に高額ワインを購入」

近年の晩婚化・未婚化により“おひとりさま”の時期が長く続くと、独身ならではの金銭感覚から抜け出しにくくなることがあります。

結婚しても自由なお金の使い方が抜けきれず、夫婦二人で働いているのにお金が貯まらない。また、夫婦別財布でお互いの収入や支出を把握していないため、気がついたら二人とも全然貯金ができていなかったということもあります。共働き夫婦は、子育て世帯より家計に余裕があるはずなのに、貯金ができないのはお金に対して無頓着だから。

そんな“おこなしさま”も人生の後半戦に入ると「このままじゃいけない、老後のために貯蓄しないと!」と気がつくわけです。とはいえ、長年の生活習慣を一気に変えるのは難しいこと。「来月から月5万円ずつ貯金する」と決意しても、ダイエットと同じで頑張れるのは最初の数か月。急激に節約して生活費を削りすぎると、逆にストレスが溜まり挫折してしまう恐れがあります。

まず、何にいくら使っているのか家計を把握することから始めましょう。食費を月に一人で7万円くらい使っているなら、外食する数を少し減らして1万円は節約するとか、年に3回は旅行に行っているなら2回に減らすなど、少しずつ支出を削減。それを習慣化して、生活コストを下げていくようにしましょう。

老後を見据えたライフスタイルにシフトして

子どものために稼ぎを割かれることがない“おこなしさま”は、ファッション、美容、趣味、旅行、交際費などにお金を使いがちですが、そのままの生活スタイルで老後は暮らせません。これだけは譲れない、これは我慢できると自分の中で折り合いをつけながら、老後の生活を見据えたライフスタイルに切り替えていくことです。でなければ、貯蓄は増えません。

 

ゆとりある老後の資金作りは「早く、長く」が必勝法。40代を過ぎると、老後までの時間があるようで意外にありません。目的意識をもちながら、生涯続く“おこなしさまライフ”を楽しみましょう!

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