「お前、男を誘ってるんだろ!」入籍直後に豹変、ダンサーの私から「生きがい」も「人間関係」も、すべて奪った夫の正体とは
夫婦問題、モラハラカウンセラーの麻野祐香です。
今回は、ベリーダンサーとして活躍していたAさんが、猛烈なアプローチを受けて結婚したものの、入籍直後に夫がモラハラへと変貌し、別居に至るまでのお話です。
「結婚しても君の活動を応援するよ」
その言葉を信じて結婚したはずでした。それなのに、なぜ夫は入籍を境に態度を一変させたのか。そして、自立していたはずの妻が、なぜその夫のもとから逃げられなくなってしまったのか。そこには、モラハラ特有の「飴と鞭」による支配の構造がありました。
【実録・カウンセラーから見たモラハラ】#91 前編
独身時代のAさんは、ベリーダンサーとして多くの観客の前で踊っていました。ベリーダンスには、レストランで観客の近くを回りながら踊る「ハフラ」と呼ばれる形式があります。ハフラでは、ステージで踊るとき以上に、お客様と直接会話をしたり、コミュニケーションを取る場面が多くなります。
今の夫は、そのハフラで踊るAさんに一目惚れしました。Aさんが踊る日は毎回レストランを訪れ、花束やプレゼントを贈り、こうした言葉を繰り返したのです。
「君の踊りは本当に素晴らしい。僕と結婚してほしい」
「結婚しても、君の活動は応援するよ。何でも好きなことをしていい」
Aさんは、彼の情熱と誠実さを信じて交際を始めました。そんな折、二人の間に新しい命を授かります。不安もありましたが、Aさんは彼の言葉を信じ、「この人なら、子どもが生まれても私の生きがいを理解し、支えてくれるはずだ」と確信し、結婚を決意したのです。
しかし、その幸福な約束は、入籍と同時に崩れ去ることになります。
入籍直後に始まった支配
新婚生活が始まると、夫の態度は別人のように変わっていきました。Aさんがベリーダンスのレッスンへ行こうとすると、夫は冷ややかな声で言いました。
「結婚したんだから、いい加減そんな踊りはやめろ」
「活動を応援するって言ってくれたよね?」とAさんが尋ねると、夫はこう続けたのです。
「もうベリーダンスはダメだ。腹を出して腰を振るなんて、男を誘っているだけだろ。俺の妻がそんな卑猥なことをするのは許さない」
Aさんは耳を疑いました。あれほど褒めてくれていたベリーダンスを、夫は突然「男への誘惑」と決めつけ、激しく非難し始めたのです。それ以来、Aさんはベリーダンスを禁じられました。さらに、その支配は日常生活にも及んでいきます。
夫はある日、優しい口調でこう言いました。
「君が払っている携帯代、もったいないよ。夫婦なんだから家族割に入ろう。今の携帯は解約して、番号も変えよう」
それは実質、”ダンス仲間や友人とのつながりを断て” という意味でした。
「携帯代くらい払えるし、番号を変えたらみんなと連絡が取れなくなるから……」
Aさんが抵抗すると、夫は一転して激昂しました。
「俺と結婚したんだから、過去の人間関係なんていらないだろ! 明日すぐに手続きしに行くぞ」
これ以上逆らえば、さらに怒りを買う。恐怖を感じたAさんは、表向きは夫に従うことにしました。
命綱として残した「一台のスマホ」
Aさんは、以前使っていたスマホを下取りに出さず、手元に残していました。その古いスマホに、現在使っている端末から「eSIM」機能を使って、電話番号と回線情報をこっそり移行しました。
そして、その古いスマホの電源を切り、夫が決して触らない生理用品ポーチの奥底に隠しました。
翌日、何食わぬ顔で「昨日まで使っていた、抜け殻になったスマホ」を持ち、夫とショップへ向かいました。
ショップで夫は店員に言いました。
「妻の携帯は下取りに出します。新しい携帯は俺の名義で」
必要な手続きだけ済ませると、「待つのが面倒だ」と言って一人でカフェへ行ってしまいました。これはAさんにとって、奇跡のような展開でした。もし夫が隣に座っていたら、「この携帯はすでに回線が入っていません」という店員の一言で、すべてが露見していたかもしれません。
夫がいない間に、Aさんは手続きを無事に終えました。夫名義の新しいスマホを受け取り、古い端末は問題なく下取りに出すことができたのです。カフェで合流すると、夫は新しいスマホを見て満足げに言いました。
「これで余計な縁も切れたな」
夫は、Aさんの以前の番号がこの世から消えたと思い込んでいます。しかし実際には、Aさんは独身時代の貯金でこっそり支払いを続け、ポーチに隠した古いスマホで大切な友人とのつながりを守り抜いていました。それは後に、Aさんを救う唯一の命綱となったのです。
モラハラ夫が行う「孤立」という支配
携帯番号を変えさせることは、モラハラ加害者がよく行う「ターゲットの孤立」です。
妻が外の世界(友人や趣味)とつながる道を断ち、家庭という密室に閉じ込めることで、「頼れるのは夫だけ」「夫の言うことがすべて正しい」という状況を作り出そうとします。
本編では、結婚前は「活動を応援する」と言っていた夫が、入籍直後に態度を一変させ、妻からベリーダンスと人間関係を奪い、孤立させていった経緯をお伝えしました。
▶▶ 「いいパパ」を演じる裏で続いていた支配。命綱の「隠し携帯」を使ってモラハラ夫から逃げ切ったあの日、緊迫の数時間
では、「父親を奪ってはいけない」という思い込みが、Aさんをどれほど追い詰めていたのか、そして支配から抜け出す転機となった“ある一本の携帯”についてお届けします。
※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。
※写真はイメージです
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