「させていただきます」はNG!丁寧すぎて逆に無礼な敬語7選
敬語に自信のない人が、丁寧に話をしようとすると、ついつい過剰な言い方になってしまいます。
言葉の初めには何でも「お」や「ご」をつけたらいい、文の最後には「れる」「られる」をつければいい、そんな感覚でいませんか。
慌ててしまい、「〇〇でござる」のように時代劇のような言葉になってしまう人もいます。
そこまで恥ずかしくなくても、うっかり言ってしまう二重敬語があります。
今日はその中から代表的なものを7つ選んでみました。言い換えパターンも提案してみますので、この機会におさらいしてみましょう。
1「拝見させていただきます」は「拝見する」でOK
「させていただく」に関しては、使う人がとても多いので、「させていただく症候群」と称し、このOTONA SALONEでも取り上げました。
敬語の3大間違い「させていただく」「よろしかったでしょうか」あと1つは?
https://otonasalone.jp/45917/
この「させていただく」は「誰かが許可をした」ということを強調したい場合にだけ適している言葉であり、普段は使わない方が良いと解説しました。しかも「拝見」という謙譲語がついているので、完全に言い過ぎです。
拝見……「見る」の謙譲語
そう、実は「拝見いたします」すら二重敬語なのです。
致す……「する」の謙譲語
では、どう言ったらいいのでしょう?
答えはいたってシンプルで「拝見します」
これだけでいいのです。
- のちほど、ゆっくり資料を拝見させていただきますね。
- メールを拝見させていただきました。迅速な対応ありがとうございます。
- 企画書を拝見させていただきました。素晴しいと思います。
これがぐっとシンプルに変わります。
- のちほど、ゆっくり資料を拝見しますね。
- メールを拝見しました。迅速な対応ありがとうございます。
- 企画書を拝見しました。素晴しいと思います。
2「うかがわせていただく」は「うかがう」でOK
「うかがう」は「聞く」「尋ねる」「訪問する」の尊敬語です。こちらも、それだけで敬意を示せますので、さらに「せていただく」を付けるのは言い過ぎなのです。
では、どう言ったらいいのでしょう?
こちらも答えはいたってシンプルで「うかがう」
これだけでいいのです。
- 先生のお話をうかがわせていただきます。
- 成功の秘訣をうかがわせていただいてもよろしいでしょうか。
- 明日、うかがわせていただきます。
これがぐっとシンプルに変わります。
- 先生のお話をうかがいます。
- 成功の秘訣をうかがってもよろしいでしょうか。
- 明日、うかがいます。
3「おっしゃられる」は「おっしゃる」でOK
「おっしゃる」は「言う」の尊敬語です。それだけで敬意を示せますので、さらに「られる」という尊敬の助動詞を付ける必要はありません。
では、どう言ったらいいのでしょう?
こちらも答えはいたってシンプルで「おっしゃる」
これだけでいいのです。
- 先生がおっしゃられていたことが、よく分かりました。
- 先ほどおっしゃられていたじゃないですか。
- そのようにおっしゃられるのはどうしてですか。
これがぐっとシンプルに変わります。
- 先生がおっしゃっていたことが、よく分かりました。
- 先ほどおっしゃっていたじゃないですか。
- そのようにおっしゃるのはどうしてですか。
ギクッ、これは言ってる!みんなのうっかり間違いは→
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