忘れられない……40代・50代の男性に聞いた「別れたことを後悔する女性」
ケース2・心を開けずに逃してしまった大切な愛情
「男友達の友人として知り合った41歳の女性は、底抜けに明るくて誰にでも同じ態度で接する人。あまり人付き合いが上手くない自分には眩しいような存在でした。
10年前に嫁の浮気が原因で離婚した俺は、それからすっかり恋愛にはご無沙汰で、最初はその女性に対しても友情しか感じていませんでした。
それが、俺の母親と同じ病気をわずらっていることを知ってから親近感が湧いてしまい、個人的に話す時間が増えて、いつしかふたりで会うように。
何となく彼女に好意を向けられているのは気がついていて、俺も好きだと思ったけど、告白する勇気は持てませんでした。
10年ぶりに感じる恋愛感情は、幸せだけど『付き合っても愛想を尽かされたらどうしよう』と不安になる気持ちのほうが強くて……。
結局、彼女のほうから告白してくれて交際が始まりました。どうなるか心配だったアレも何とか成功(?)して、続けられるかなと思っていたけど。
意見の食い違いでちょっと言い争いになりそうな雰囲気を感じると、喧嘩が怖くて俺が黙ってしまう。彼女の意見を受け入れているつもりが、彼女から見れば『いつまでも私に遠慮して、心を開いてくれない』と感じていたそうです。
少しずつ彼女からの連絡が減り、会う時間が短くなったなと感じた頃には、彼女は別れることを決めていました。
最後、泣きながら『信頼されていないのがつらい』と言う彼女に、何も言えませんでした。どうすれば俺は変われるのか、教えてほしかった。
彼女とはたまに友人同士の集まりで顔を合わせるけど、いまだに挨拶もしません。昔と変わらない彼女の笑顔を見るのはつらいです」(51歳/配送)
★ この男性の場合は、とにかく彼女と親密な距離になることを怖がっていました。彼は彼女のことを思って接しているつもりでも、どこかで他人行儀な振る舞いが抜けず、彼女の不安を消してあげることができなかったのですね。
「共通の話題がなければ仲良くなることもなかった」と彼は話していましたが、恋愛に積極的になることから遠ざかっていた彼には、まず自分の思いと向き合う時間が必要だったのかもしれません。
彼女のほうは、精一杯の愛情で彼と付き合おうとしていたはずです。でも、いつまで経っても縮まらない心の距離に耐えられなくなるのもまた、愛情があるから。喧嘩を避ける彼の姿は、とても寂しかったと思います。
どちらが悪いということではないのに、終わってしまう恋。嫌いになって離れたわけではないことが、彼の中にいつまでも彼女の面影を残しています。
失恋を引きずる男性の中には、大きな後悔があります。
ですが、わかっていてもなお、復縁のために動く勇気が持てないのが男性の弱さ。恋愛で受けるダメージは、自分を否定されることと同じくらいつらいものです。
次の一歩を踏み出すには、まだまだ時間がかかりそうですね。
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