40代の「興味あること」って?3位が意外なコレでした!【永井画廊セレクション】

2018.06.22 LIFE  [PR]

オトナサローネの読者アンケートによれば、40代働く女性が「いま興味のあること」の3位は芸術鑑賞なのだそう。「これから楽しみたいこと」の代表格が歌舞伎や能などの古典芸能、「すでに楽しんでいること」はクラシックコンサートのほか、日本画・西洋画・現代美術の鑑賞。ちなみに1位はアンチエイジング、2位はグルメで、4位は旅行でした! みなさんはいかがですか?

 

さて、こうしたアートを身近に感じられるテレビ番組といえば、言わずと知れた「開運! なんでも鑑定団」(テレビ東京)。が、あの番組に登場する作品は「個人蔵」、つまり私たちが直接「見る」ことはできません。

 

でも、こうした個人蔵品のエッセンスを感じることは可能! 同番組で鑑定士としておなじみの銀座永井画廊代表・永井龍之介さんがセレクトした作品を、今ならGINZA TANAKA 銀座本店6F特設会場の特別展示で見ることができるのです。

 

「東西の美」が競演する話題の『永井画廊セレクション』、見どころポイントをご紹介しましょう。

※展示期間は、7月22日(日)まで。

世界のVIPが顧客!究極の現代美「フランス人間国宝」

まずは「西洋の美」から。

 

昨年、東京国立博物館 表慶館で開催され大きな話題になった「フランス人間国宝展」。日本の制度に倣い、1994年からフランスで始まった“人間国宝”(メートル・ダール/ Maître d’Art)は、フランス文化省より、キャリアを持ち、人格、識見にも優れた伝統工芸の第一人者に授与される称号です。

 

この展示のポイントは、日本で展示される機会が極めて貴重だという点。というのも、基本的に「メートル・ダール」による作品は芸術愛好家からの注文を受けて作るオーダーメイドですので、展示されることが少ないのです。

ジャン・ジレル
「茶碗 Tenmoku(天目)」 2017年
©Philippe Chancel

「フランス人間国宝展」に出展されたジャン・ジレルの「茶碗 Tenmoku(天目)」をはじめ、シルヴァン・ル・グエンの繊細で優雅な“扇”や、ロラン・ノグ、エルベ・オブリジ、セルジュ・アモルソによる貴重な作品が一堂に会します。エレガントで瑞々しいエスプリにあふれた“型のある現代アート”と評価され、世界のVIPを顧客としています。

シルヴァン・ル・グエン
「ホワイト・ウェディング」 2010年
水牛角、シルクオーガンザ

 

ロラン・ノグ
「三連作 風景」より 2017年

注目は、なんといっても「茶碗 Tenmoku(天目)」。天目と言えば、同番組に登場した「曜変天目」も記憶にあることでしょう。世界の陶芸の中で最も美しいとも言われる曜変天目は、中国の南宋代で作られた芸術品とされます。完全品は現在世界に4点(または3点の説も)しか存在せず、うち3点は日本にあります。ジャン・ジレルはまさにこの曜変天目に魅せられ、40年に渡りその研究と再現に尽くしてきた陶芸家。人間国宝がその才能すべてを捧げた過程をこの展示で垣間見ることができます。

 

芸術家の最終到達点「絶筆」。昭和洋画界の巨匠・梅原龍三郎

梅原龍三郎「浅間絶筆」1985年 50号 油彩、キャンパス

続いて「東洋の美」、日本の美術の頂点です。

ヨーロッパで学んだ油彩画と日本の伝統的な美術を自由奔放に取り入れ、絢爛な色彩と豪放なタッチで、安井曾太郎とともに昭和の洋画界の頂点を極めた梅原龍三郎。その氏の絶筆作品となった「浅間絶筆」を特別公開。

息づかいまで聞こえてくる生々しい豪快なタッチ、ルノワール、モネ、マチスらをも彷彿とさせる鮮やかな色彩のコントラスト。

梅原は1986年、98歳で没しました。この絵画は亡くなる前年の97歳秋から描き始め途中で力尽き“絶筆”となった作品。20歳からフランスに5年遊学し、ルノワールに師事もした梅原のこの絶筆は未完成です。しかし、琳派以来の日本の伝統美と西欧近代の豊穣な美しさを融合した絵画を数多く描いてきた梅原が最後に到達した畢生の傑作として、その迫力は見るものを圧倒します。

 

「和菓子創作」のデモンストレーションにも注目

「永井画廊セレクション」開催中には和菓子の創作デモンストレーションも2日間開催されます。国内外で活躍する和菓子作家、坂本紫穂さんが作る、「薔薇」モチーフの和菓子です。

 

ちなみに、「和菓子」と言われるとどんなお菓子を思い浮かべますか? 江戸期までは南蛮菓子も含め菓子といえばすべてが「菓子」でしたが、明治以降は「洋菓子」が日本に入ります。この対比でできあがっていったのが和菓子。

 

今回の作品は「練り切り」と呼ばれる、白あんで作るお菓子です。その季節ごとの主題をうつす、茶事にも使われる上生菓子。茶の湯の世界では2週間で季節が変わるとも言われますので、同じ菓子と出会うことは実は難しいのです。

 

この練り切り、意外に自分で「作れる」ことをご存知でしょうか。

 

そもそも作ってみようという発想がないと思うのですが、たとえば樹脂粘土でのアクセ作りが好きな人なら工程は想像しやすいはず。白あんを始めとする材料を丁寧に配合し、着色、そして自由に成形すれば完成します。特殊な機材も不要ですから、40代から始める週末のプチ趣味としても好評です。ワークショップもちらほらとは存在しますが、和ブームとはいえどなかなか簡単には見つかりません。

 

現役和菓子作家で教室も開催する坂本さんは、「自分らしさ」のあり方に悩んだ20代後半のある日、夢の中で見たインスピレーションで和菓子の創作活動に飛び込んだそうです。日ごろから大切にしているテーマは「グラデーション」。季節の移り変わり、気持ちのありかた、あらゆるものの繊細なグラデーションは作家のまなざしを通して作品に写し出されされます。

 

プラチナ箔をあしらった今回の作品は、まさに「色彩とかたちのあり方」として、東西の美の根底に流れる魂そのものを映し出すことでしょう。

 

かつて、ベテランのアートディレクターに「形は修行で会得できるが、色彩は生まれながらにして背負ってくるもの。配色に惹かれる相手には、魂が惹かれている」と指導されたことがあります。他者の表現と向かい合う際、最もプリミティブに感じ取るべきことはその色です。そこに示されているのは、表現者と自分の間の極めて個人的な「魂の番地の距離」だからなのです。

 

そして私たちは、こうして「食べる」ことでもその表現を確認できます。東西の巨匠たちだけでなく、いまこうして同時代を生きる作家とも、目や耳、香りだけでなく舌までをも通じて交歓することができるのです。

 

そんな展示を楽しめる初夏のひととき。さっそく週末のスケジュールに銀座ショッピングを追加してみてはいかがでしょうか。

 

【永井画廊セレクション】

GINZA TANAKA銀座本店6F特設会場

6/22(金)~7/22(日)

10:30~19:00

 

■生菓子創作デモンストレーション

GINZA TANAKA銀座本店3F ラウンジコーナー

6/23(土)・7/15(日)

各日 1・14:00~ 2・15:00~

予約不要・先着順(席に限りがあります)

 

 

GINZA TANAKA 銀座本店

東京都中央区銀座1-7-7

電話 03-3561-0491

営業時間 10:30~19:00

展示期間中は無休

http://www.ginzatanaka.co.jp/fair/2018S110/

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