「妻がファイナリスト?」最初は否定、次は利用、そして…。ミセスコンテスト挑戦で見えた、夫の”支配の本質”と私の「覚醒」がもたらした結果

2026.02.21 LIFE

私の変化を敏感に感じ取った夫は、怒り狂って

Sさんの変化を、夫は敏感に感じ取っていました。自分の支配が及ばなくなることへの恐れ。それがついに、露骨な怒りとなって噴き出しました。

「いつまで調子に乗ってるんだ! そんなくだらないもの、今すぐやめろ!」

夫は激しい怒鳴り声とともに、Sさんが大切に書き溜めていたスピーチ原稿や資料を、目の前で投げ捨てました。モラハラ加害者にとって、妻が自信を持つことは「支配の終わり」を意味します。自分より下の存在だと思い込ませることで保っていた優位性が、崩れ始めているのです。

 

夫を突き動かしていたのは、Sさんが自分を置いてどこかへ行ってしまうのではないか、自分を見下すようになるのではないかという、得体の知れない恐怖でした。その姿を目の当たりにしたとき、Sさんの中で何かが完全に切り替わりました。

「この人の言う通りにしていたら、私は二度と自分を信じられない。自分を大切にして生きていきたい」

それは、支配の呪縛から解き放たれた瞬間でした。

 

自分の人生を取り戻す決意

Sさんは子どもを連れ、「数日間の帰省」という名目で実家へ向かいました。

「夫は私を否定ばかり。もう一緒にいるのは限界なの」

そう両親に打ち明けると、最初は驚いたものの、「実は以前から違和感を抱いていたのよ」と受け入れてくれました。両親は夫のことを「どこか胡散臭い」「娘を見下していないか」と感じながらも、Sさんが健気に振る舞っていたため、踏み込めずにいたのです。

 

夫からは「いつ帰ってくるんだ」「今なら許してやる」と執拗にLINEが届きました。しかしSさんは、両親の友人である弁護士にすべてを託し、交渉や調停の手続きを進めていました。

かつてあれほど恐れていた夫の言葉は、もはや脅しにはなりません。コンテストへの挑戦は、Sさんにとって単なる舞台ではありませんでした。それは、支配の鎖を断ち切り、「自分は大切にされるべき存在だ」と気づくためのきっかけだったのです。

 

モラハラという深い闇から抜け出す一歩は、確かに重く、勇気がいります。

それでも、「自分の人生は自分のものだ」と覚悟を決めたとき、人は何度でも、生き直すことができるのです。

<<この記事の前編:「俺は、ダメなお前を心配しているだけ」夫から自信を奪われた続けた私が、ミセスコンテストに挑戦した日。一次予選を通過したとたんに夫は態度を変えて……

 

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※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。

※写真はイメージです

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