侍女を務める直(白石聖)。侍女は花嫁修業だけでなく、武器を持って戦うこともあった。戦国女性たちの力強い生き方とは【NHK大河『豊臣兄弟!』9話】
侍女は家族の一員のような存在
『豊臣兄弟!』の8話では、直(白石聖)と小一郎(仲野太賀)がようやく一緒に住めるようになったのも束の間、直は争いに巻き込まれ、この世を突然にして去ってしまいました。9話では、直の死を嘆く遺族の苦しみ、直が小一郎に託した夢が描かれていました。
本作の3話では、清須到着後、藤吉郎(池松壮亮)、小一郎、直は住まいを巡って頭を悩ませていました。結局、小一郎は藤吉郎の粗末な家で暮らし、直は寧々(浜辺美波)の侍女として浅野家においてもらうことで落ち着きました。
直は中村一の権力者である坂井喜左衛門(大倉孝二)の愛娘であり、育ちのよいお嬢様。直は寧々に侍女として異例の状況の中で仕えることになりましたが、家政婦やメイドのような扱いを受けていたわけではないはずです。直が寧々と姉妹のように行動をともにするシーン、直が寧々に助言を送るシーン、寧々が直を心から心配するシーンがいくつも挿入されています。
戦国時代には、家臣の娘が大名家の正室や側室、姫君に仕え、花嫁修業を行うことも珍しくありませんでした。当時は、良妻賢母を育てる学校はありませんので、若い女性は大名家に仕え、妻としての振る舞いを学ぶこともあったのです。さらに、侍女には大名に気に入ってもらい、側室になるチャンスもありました。
(※江戸時代になると、大奥が花嫁修業の場となり、側室への出世チャンスもある玉の輿ルートになります。)
侍女の仕事の中には料理や洗濯といった雑用も含まれますが、正室や側室、姫君の身のまわりの世話が主な仕事です。正室や側室の髪を結ったり、着替えを手伝ったりしたほか、着物や装飾品の管理を任されることもありました。
そのほか、侍女の重要な役割として、お仕えする家の子どものお世話があります。侍女は子どもに乳を与える役割もあったため、出産直後で母乳の出る女性が家臣の中から選ばれることもありました。
ちなみに、侍女の実子と主君の子どもは同じ女性の乳を飲みながら、きょうだいのように育ちます。
人間は自分を幼い頃からかわいがり、世話をしてくれた人に対して深い愛情を抱くものです。自分が育てた子どもが成長して家督を継ぎ、権力を握った際には、高い地位や扶持を与えられた侍女も多くいたと伝わっています。
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