「俺には親権がある!」別居後も続く夫の攻撃。調停の場で夫が放った驚きの発言とは
調停は“怖い場所”ではなかった
初めての調停の日。Aさんは緊張で震えていました。裁判所の重い扉を開け、待合室で待つ時間は生きた心地がしません。しかし調停室に入ると、そこには穏やかな表情の男女二人の調停委員が座っていました。
夫は別室で、相変わらず
「子どもが可哀想だ」
「自分には父親としての正当な権利がある」
と声を荒らげていたそうです。けれど、第三者の前では、その言葉がいかに自己中心的で実態を伴わないものかが、徐々に浮き彫りになっていきました。
Aさんは震える声を抑えながら、冷静に伝えます。
「夫は“子どもの権利”と言いますが、家で怒鳴っていた姿を息子は覚えています。今でも大きな声や物音にパニックを起こします」
「2歳の息子にとって一番大切なのは、私が安定した精神状態で、安心して向き合える環境です」
「夫と直接やり取りをするだけで、私は動悸がして日常生活に支障が出ます。この状態で無理に会わせることは、子どもの精神面に良くないと考えます。まずは私たちの安全と安定を優先させてください」
調停委員は真摯に耳を傾け、夫に対しても専門的な見地からこう諭しました。
「無理な面会は、お子さんにさらなる恐怖を与え、将来的な親子関係を壊す可能性があります」
勝ち取った“法的な安心”
調停を重ねた末にまとまった面会交流のルールは、非常にシンプルなものでした。
「子どもが会いたいと言った時のみ、制限なく会わせる」
2歳の今、息子が自ら「父親に会いたい」と明確な意思表示をすることはありません。
この一文が決まったことで、実質的に「子どもが自分の意思を持てる年齢になるまで、無理な面会を強要されない」という法的な安全圏が確保されたのです。二人きりの話し合いでは決して得られなかった、法的な重みを持つ“真実の安心”でした。
呪縛を解いたのは、自分自身
現在Aさんは、保育園に息子を預け、フルタイムで働いています。離婚はまだ成立していませんが、慌ただしくも充実した毎日を送っています。仕事と育児の両立で疲れ、深夜に一人で家事をしているとき、「これで良かったのだろうか」と不安が顔を出すこともあります。それでも、夫の顔色をうかがい、怯え、自信を失っていた日々に比べれば、その不安さえも「自分の足で歩いている証」だと感じられるようになりました。
離婚問題は、二人だけで解決できるとは限りません。夫がぶつけてくる理不尽な“感情論”には、調停という「公的なルール」で対抗する。それができたからこそ、Aさんは「子どもには父親が必要」という呪縛を自らの手で解き、自分と息子の幸せを守る道を選ぶことができたのです。
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※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。
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