認知症になってから「生前整理」では遅すぎる。「親の片付け」を先延ばしにすると待ち受ける困った未来とは
セーターは本当にあった? 夫の言葉で見えた意外な真相
その晩、夫に一部始終を報告。
夫:「あっ、それさ、もしかして毛糸をセーターだと思い込んでるかも」
私:「ん? どういうこと?」
お義母さんの部屋には、段ボール5~6箱分ほどの趣味のもの(手芸用品など)があり、それらが20㎡ほどの部屋をしっかりと占領しています。中でも大量にあるのが毛糸で、「晩年、お父さんが気に入っていたセーターを編んだ毛糸」がベッドの周辺に散乱していたため、夫が片付けたというのです。(夫よ、勝手な行動は困るって!)
確かにお義母さんが「昨日まであった」と言ったのが、この毛糸だとすれば、納得です。ただ、悩ましいのは「これは毛糸であって、セーターではない」と説明するかどうか。夫と相談した結果、まずはお義母さんに毛糸を見せて落ち着かせ、そのときの状況で決めることに。
ちなみに、(前回の記事でもお話ししましたが)介護ヘルパーの資格を持つ叔母からは、「たとえ家族でも『大事なモノを勝手に動かした』という記憶が残り『物盗られ妄想』に発展するケースもある。物の位置や場所を変えるときは、お義母さんと一緒にしたほうがいい」といったアドバイスがありました。
現在も、お義母さんの認知症は緩やかに進行中ですが、今のところ食事と歯磨きや洗面、排せつは(一応)1人で行うことができます。また、習慣になっている動きや日常的に目にしているものについては、覚えていることが多い印象です。そう考えると、「あるはずの場所に毛糸がない」と混乱したのは、自然なことだったのかもしれません。
▶元気なうちに「生前整理」をする意味
この記事は
ライター
小林真由美
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