3つのルールを決めるだけ!自動で1年間で100万円貯まった年収360万40歳の実例
貯蓄をはじめるなら何が何でもと節約して一心不乱に頑張るよりも、はじめに目標金額やルールを決めることで無理をしないで頑張れます。今回は1年間で100万円貯めた女性が決めた3つのルールの相談実例をもとにお伝えします。
■お金を管理するのが苦手なA子さん
年収360万円の40歳になるA子さんは、お金のことを考えるのは苦手で、貯蓄したいとは思っていても、なかなか貯まらず何からどう考えたら良いのかわからないとマネー相談にみえました。A子さんは実家暮らしで家に5万円入れているので約20万円は自由に使えるお金があります。20万円もあれば貯蓄できそうなだけど、全然貯められないというわけです。
貯められない理由は、遣っているからという理由は明白ですが、何にいくら遣っているのかよくわからないとのこと。とはいえ、家計簿をつけるなどコツコツ頑張るのも向いていないそう。1年間で100万円を貯めるという目標をもとにルールを決めていきました。
■ルールを決めることで、色々考えないでいい
毎月何にいくら遣っているのか把握できていないけれど、A子さんからの話では週に1度は仕事帰りに飲みにいく、他の日はスポーツジムや料理教室に通っているのが平日の行動パターンだそうです。
週末は土日のどちらかは友人とランチをして、帰りはウインドウショッピングというパターンです。ウインドウショッピングといっても、見てたら欲しい物はたくさんあるので、必ず何かしらは買いますとのことでした。
飲み代やショッピング代は支出の多くを占めているのは一目瞭然ではあったものの、そういった楽しみがあるからこそ仕事する活力にもなるとのA子さん。A子さんの言うとおり貯蓄するから、がむしゃらに節約してもただ辛くなって続かなくなるだけです。色々考えるより、シンプルにルールを決めた方が向いているA子さんと考えたルールは次の3つでした。
ルール1:毎月8万4千円を別口座にうつす
1年間で100万円を貯めるには毎月8万4千円を貯蓄する計算です。節約を心がけて8万4千円を残すように頑張るというやり方よりも、お給料が入ったら貯蓄するお金を別口座にうつし、残ったお金で生活するというルールを決めました。A子さんは手取り25万円で実家に5万円入れて、8万4千円を別口座にうつすと毎月遣えるお金は11万6千円です。
ちょこちょこ節約をするよりも、毎月つかってもいい金額がわかった方がシンプルでわかりやすいとA子さん。これは「先取り貯蓄」という方法ですが、貯蓄の基本というほど、お金を貯めている人は先取り貯蓄をしています。
ルール2:費目ごとに金額を決める
スポーツジムと習いごとの2万円は、引き落としがかかるので給料口座に残して他のお金を全ておろして費目ごとに決めた金額を封筒にわけることにしました。
【ランチ代】2万円
【飲み代】2万円
【美容代】1万円
【保険料】1万円
【被服費】3万円
【その他】6千円
封筒から費目ごとにつかうので、家計簿をつけなくてもわかりやすく、自制がきくというわけです。
これまで、ウインドウショッピングで目にとまった気に入った商品を購入していたA子さんは、被服費の金額が決まっていると、今月は何のアイテムを購入したいのかを決めてから買い物に行くことで無駄な物を購入しなくなり、やがてウインドウショッピングも減ったそうです。
また、月によっては歓送迎会など交際費に変動があった場合は、被服費を減らして飲み代をプラスするなど、費目同士で調整することもOKとしているため、やりくりもし易かったようです。
ルール3:水筒持参でスタバは2日に1回に減らす
ランチは1000円くらいかけて、ランチの後はスタバで約400円のカプチーノを購入してオフィスに戻るというのが日々のパターンだそうです。これに加えて、コンビニでペットボトルを購入するので、1日1500円以上はかけていたそうです。
これではランチ代2万円を超えてしまうので、1日1000円以内におさえるように決めました。そこで、水筒を持参すること、スタバは2日に1回として、スタバを購入する日はお店に行かずにお弁当を持参する、もしくは、車で会社の前に販売にくる500円のお弁当に変更しました。
2万円におさえることは、案外大変ではなかったとA子さん。よくわからず節約するよりも、いくらまでならつかっていいと範囲が決まっていた方が楽だったそうです。
A子さんは、3つのルールを決めたら1年間で100万円貯めることができました。こんなに簡単ならもっと前からやっていたら良かったとの感想でした。2年目以降は被服費を減らして100万円以上貯蓄できるように頑張るとのこと。お金を貯めるのが苦手な人は、目標金額とルールを決めることから実践してみてください。
★お金の相談、してみませんか?こちらまで!
今関倫子 ファイナンシャル・プランナー
外資系保険会社勤務中にファイナンシャル・プランナー(FP)を目指し、AFP(日本FP協会認定)資格取得後、独立系FP事務所に転職。女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談を受け、多くの経験を経て独立。個人マネー相談、執筆、マネーセミナーを中心に活動中。FPCafe登録パートナー
スポンサーリンク