25歳からは女の子じゃない? CM批判から考える女子とは何歳までか問題
女性誌における「女子」は何歳まで?
雑誌では、10代、20代は言うまでもなく、アラサー向けの雑誌までは女子という言葉がたくさん使われています。「大人女子の可愛い服」「30代女子のモテるゾ!カジュアル」「オトナ女子SNAP」「30代女子がリアルに買ったトレンド服」……数えればきりがありません。雑誌業界では30代女子は当たり前の表現になっているようです。40代向け雑誌を見ていきましょう。40代をメインターゲットにしている雑誌は「STORY」「Marisol 」「Precious」「GROW」あたりがあげられます。その中で、「40代女子」という表現をメインタイトルにもってきていたのは「GROW」のみ。「40代女子のザ・マイ定番」「40代女子の大人可愛い宣言」というタイトルが見つかりました。
さらに50代以上の女性誌ではどうでしょう。探してみましたが「50代女子」「60代女子」といった女子表現のタイトルは発見できませんでした。
女性誌業界においては30代までは女子の範疇であるが、40代からは女子という表現は使われていないといった傾向がわかります(ただしGROW除く)。
辞書で「女子」「女の子」を調べてみると
辞書では女子、女の子とはどういう意味と書かれているのでしょうか? 調べてみましょう。
【女子】(goo国語辞書「じょし」)
1 おんなのこ。むすめ。⇔男子。
2 女性。おんな。「―学生」「―ゴルフ」⇔男子。
【女の子】(goo国語辞書「おんなのこ」)
1 女性である子供。女児。
2 若い女性。むすめ
「女子」のひとつの意味が「女の子」であり、女の子とは女児や若い女性と限定されるようです。この「若い」が何歳までとするかですが……。
「女子」にはもうひとつの意味があって、女性全般を示す場合もあるんですね。確かに女子ゴルフ、女子マラソンもありますし、対義語である男子にしても男子ゴルフ、男子マラソンという表現も一般的です。女子、男子という言葉が老若関係なく使われている例になります。
以上のことを踏まえると、「女の子」という言葉は幼い・若い女性という意味であり、世間的な感覚としても25歳くらいまでという回答が一番多かったので、インテグレートの「25歳からはもう女の子じゃない」は辞書上の意味や一般論からはさほどズレていない……というところでしょうか。
しかし「女子」という言葉の場合、辞書上の広義であれば年齢は関係ありません。何歳の女性でも「女子」という表現をしていいようです。先の例のほかにも「女子トイレ」「女子アナ」「女子力」「女子会」など、年齢を問わず使用している言葉がたくさんあります。ただ、雑誌業界においての「女子」は、30代までの女性に多く使われているということがわかりました。
とはいえ、何歳までを女の子、女子とするかは明確ではないというのが答えのようです。その人次第であったり、状況次第であるという、とても日本語らしいあいまいな表現なんですね。
ちなみにアラフォーからの女性をメインとしているOTONA SALONE編集部としては、ターゲット世代のかたをおもに「女性・女」と表現しております(一部例外ありますが)。40代女子というのはなんとなく、違和感があるんですよね……。
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