元TBSアナがMEGUMIプロデュースの話題作『FUJIKO』を鑑賞。「占い師に驚かれるほど数奇な私の半生も、もしかしたら少し違って見えるかも」と思えた理由

2026.06.19 LIFE

元TBSアナウンサーのアンヌ遙香がニッチな眼差しで映画と女の生き様をああだこうだ考え、“今思うこと”を綴る連載です。ほんのりマニアックな視点と語りをどうぞお楽しみに!

【アンヌ遙香、「映画と女」を語る】

MEGUMI初プロデュースの話題の新作映画

『FUJIKO』TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中 配給:Atemo © 2026 FUJIKO Film Partners

6月5日に公開された映画『FUJIKO』。この作品は、MEGUMIさんが企画・プロデュースおよび出演もされている作品ということでも話題になっています。今やMEGUMIさんといえば、タレントという枠を超えた、実業家やプロデューサーのイメージ。高市総理との会談も昨今報道されていましたが、「道を切り拓いてきた女性」のもはや代表格のような存在だと私は感じています。

そんな彼女が手掛けた映画だからこその、力強さがここにはある! もちろん、「良い映画に男も女もない」という前提はありますが…ただ、それでもなお私は、この作品は特に女性に観てほしい映画だと感じている次第。

 

貴方の人生は「つまらない」のか?

『FUJIKO』TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中 配給:Atemo © 2026 FUJIKO Film Partners

そこのあなた、自分の人生を「ごくごく平凡でつまらない」と思っていませんか。特別な経験なんてない、自分には人に語れるようなドラマはない、と感じている人は少なくないでしょう。(実は「平凡」に勝る素晴らしい価値観はない、と私は感じたりしますが、この話はまたいつか。)でも、この作品は「本当にあなたの人生はつまらないの?そうじゃないでしょ!?」と教えてくれるのです。

そう、すべての女性の人生は、ロックンロールなのだと。

 

雷の中で出産、波乱の人生の富士子。

『FUJIKO』TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中 配給:Atemo © 2026 FUJIKO Film Partners

物語の舞台は1977年の静岡。嵐の夜、停電した病院で主人公・富士子(片山友希)が娘を出産する場面から始まります。富士子は後に保険の優秀な外交員となるのですが、ある日、たまたま知り合った男性に自分の身の上話を語り始めます。その男性を演じているのが、リリー・フランキーさん。これがまたよい。

「私はこんな雷の日に子どもを産んだんです」

そう語り始める富士子の人生を、観客は少しずつリリーさんとともに辿っていくことになります。富士子は子どもをきっかけに結婚。しかし、義母や義姉との関係は苛烈なもので、ついには娘を取り上げられてしまいます。精神的に追い詰められ、実家へ戻り、寝込む富士子。

『FUJIKO』TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中 配給:Atemo © 2026 FUJIKO Film Partners

そんな彼女を外へ連れ出してくれたのが、MEGUMIさん演じる喫茶店のママ・瞳でした。亡霊のように立っているのがやっとの富士子でしたが、そこで女性たちによるデモに遭遇します。

『FUJIKO』TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中 配給:Atemo © 2026 FUJIKO Film Partners

「モテない女のヒステリー」と揶揄されて

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