派手な女遊びがやめられない藤吉郎、そして「二条御所の隠し部屋」とは。やがて訪れる藤吉郎と小一郎の転機に迫る【NHK大河『豊臣兄弟!』第11話】
よく働き、よく稼ぐ男は遊びも全力
藤吉郎は京都奉行の職務をまっとうするため、小一郎(仲野太賀)とともに京都に滞在しており、ねね(浜辺美波)とは離れて暮らしています。メールも電話もないこの時代、心寂しかったに違いありません。
そんな藤吉郎の心を慰めたのは京都の女たちでした。藤吉郎は“町の見まわり”と称し、おなごの店に通い、派手に遊んでいたのです。藤吉郎の女遊びは派手で、ふんどし一丁になるほどハメを外すこともありました。

藤吉郎(池松壮亮) 小一郎(仲野太賀)ほか 大河ドラマ『豊臣兄弟!』11話(3月29日放送)より(C)NHK
一方、藤吉郎の帰りを待つねねは友人と夫についてマウントを取り合うことも……。前田利家(大東駿介)の妻・まつ(菅井友香)は、ねねから藤吉郎が京都奉行の役目を担ったと聞くと、少々嫉妬心を露わにしつつおどろいていました。さらに、ねねの「利家殿は いまだに馬廻り衆だから 岐阜にいることが多くて 羨ましいこと」という嫌味に、まつは感情を逆撫で(さかなで)されます。まつも負けじと、「それに比べて うちの旦那様は すっかりお殿様に気に入られてしまって なかなか おそばを離れることを許してもらえませぬ」と嘆くフリをし、信長にいかに気に入られているかをアピール。
ねねが藤吉郎の女遊びに気落ちしていたのには、夫がほかの女に思いを寄せているという誤解や、ほかの女と楽しんでいることへの嫌悪感だけではなく、子を授かるのが難しいという深刻な問題を抱えていたためでもありました。

藤吉郎(池松壮亮) ねね(浜辺美波) 大河ドラマ『豊臣兄弟!』11話(3月29日放送)より(C)NHK
ねねが「私には 子は出来ぬやもしれませんから。その時は どうぞ ご遠慮なく」と胸の内を明かすシーンは切ないものでした。今でも、子どもを産めない女性が心苦しい思いをするケースはありますが、当時は夫の出世に子どもの有無が大きく左右される時代でした。ねねは順調に出世していく藤吉郎に対し、罪悪感を強く感じていたことでしょう。
藤吉郎は「わしは そなたがおれば ええのじゃ」と優しく想いを伝えながら、ねねを抱きしめました。女遊びに夢中だった藤吉郎ですが、このシーンからはねねへの愛情が本物であることが、強く伝わってきます。
なお、史実においても、豊臣秀吉とおねの間に実子はいません。二人は実子がいなくても仲睦まじく、支え合っていたと伝わっています。
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