40代から「勝手に貯まっていく」仕組みづくりは、この一覧表だけ作ればOK!

お金を貯めようと思っても貯まらないのは、臨時支出があるたびに使ってしまうことが原因です。家計簿をきっちり書くのは忙しい40代には至難の業。貯める額を決めたらそれを取り崩さない仕組みを作ってしまえば「勝手に」貯まる仕組みができます。貯金を取り崩さないための計画法を紹介しましょう。

 

家計簿なしでもこれだけは作ろう「ぜったい使うお金一覧」

一年から二年通して考えて、その月に必ずまとまったお金を使う予定はありませんか?せっかく貯金をしていても、決まっているはずの支出のために使ってしまうといつまでたっても貯金の残高は増えていきません。

 

いつ何のためにいくら使う予定があるのか、いつどんなことをしたいのか夢を書いていくことでお金を貯める目的ができ、逆算すると今からこれくらいずつ貯めておかなくてはいけないかが見えてきます。このように決まって出ていく予定がある支出を月ごとに書き出してみましょう。

 

1月は家族が集まり親戚へのお年玉代を渡さなければ。
2月は義理チョコを配って1万円使う。
5月、6月は両親にプレゼントを贈っている。
8月お盆に帰省すると旅費が高くて10万円かかる。
12月彼氏にクリスマスプレゼントは3万円くらいかな。

 

1年で合計18万円になりました。それを1か月で割り戻すと14166円になります。この額を貯金とは別扱いの「臨時費用資金」としてプールしておき、その中から決まった支出をだしていくと純粋に貯めたいと思って貯めているお金を使わずに済みます。

 

専用の通帳を作ってもいいですし、袋分けして「臨時費用」として保管しておいてもよいでしょう。

 

【例】

■毎年必要

1月 親戚お年玉20000円
2月 義理チョコ10000円
3月
4月
5月 母の日 5000円
6月 父の日 5000円
7月
8月 帰省 10万円
9月
10月
11月
12月 彼氏へクリスマスプレゼント30000円
合計 170000円 …一か月あたり 14166円

■2年おき

海外旅行 20万円…一か月あたり8333円

 

貯金といっしょに「やりたいことを必ず叶える」方法

やりたいことを実現するためには、必ずそれに必要なお金を貯めなければいけません。毎年決まっている「絶対使うお金一覧」の横に「絶対したいこと」の欄を追加してみましょう。毎年なら1年計画の「絶対使うお金一覧」に書き、2年以上後にしたいことならその年数ごとに欄を増やしていきます。

 

例えば、2年に1回は海外旅行に行きたいなとなんとなく考えていてもお金は貯まりません。2年ごとに20万円位の予算で海外旅行に行きたいのであれば、20万円を24か月で割り戻した8333円を毎月貯めて行けば必ず2年後には20万円達成できるのです。

 

月々にすれば貯められる金額です。一気に20万円貯金から出して旅行に使ってしまうと「貯金を使ってしまった…」という後ろめたい思いが出てきてしまうかもしれませんが、計画的に貯めた20万円であれば、「頑張ったご褒美だから」と思いっきり楽しむことができるはずです。

 

目標が旅行であれば、JTBたびたびバンクなら満期にサービス額がプラスされた金額で旅行できるので(年利換算1.75%)目的にあわせた預け先を選ぶのがおススメです。HISなら「貯めチャオ」、JALやANAでも旅行積立を取り扱っています。

 

あとは手取りの10%から20%貯めるだけ

貯金を取り崩す大きな原因を「臨時支出」である「絶対使うお金一覧」を作って別管理し、「絶対したいこと」の目標を作ってその目標専用のお金を1年通して考えた資金計画ができたら、もう家計簿なしでお金が貯まる仕組みはばっちりできたも同然です。

 

あとは、毎月貯める額を決めて自動的に引き落としになる積立てでお金を貯めていきましょう。目標額は手取りの10~20%が貯める額です。張り切りすぎて続けられないような額を設定してしまうと直ぐ挫折しがちですから、続けられそうな金額から始めましょう。半年以上続けられたら少し増額します。

 

自動的に引き落としになる積立は、給料引き落としにしている銀行から毎月自動引き落としになる「オート定期預金」や勤務先に仕組みがあれば給料からあらかじめ差し引いて貯める「財形貯蓄」もよいでしょう。15年以上先まで使う予定がないお金であれば生命保険料控除があり、税金が安くなるメリットがあるので生命保険の解約金が貯まるタイプを活用したり、老後用に貯めたいお金であればiDeCoを利用するとよいでしょう。

 

まとめ

どうせ家計簿がつけられないし…と貯金することをあきらめなくて大丈夫です。貯金を目減りさせる最大の原因「臨時支出」を把握して別管理をして、手取りの10~20%お金を使う前に「先取り貯金」するだけ。残ったお金でやりくりするだけで自然と貯まります。

 

足りなくなりそうになったら、無い袖は振れないとあきらめて予算内で乗り切りましょう。貯金の取り崩しは禁物です。仕組みをつくれば貯まる!という意識改革で、家計簿なしで貯まる人を目指してください。

 

稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。

10月25日 『年収の2割勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社から発売予定

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