#6婚活中のセックス、傷つくことも多かった。【40代、50代の性のリアル】

2018.10.21 LOVE

生理的に無理…

「でも私はもう自分がセックスで気持ちよくなれることを知っています。うまくいかないのは彼の身勝手な振る舞いのせいだというのもわかりました」

ヨシオさんとは、それっきりだった。あとで思えば、メールのやり取りをしているときもちょっとしたことに引っかかっては、アオイさんの人格を否定するようなことをいってきた。そんな人がベッドの上でだけ女性を思いやれるということは、当然ながら、ない。

「その後、結婚相談所に登録したのですが、1年間で10人ほどしか紹介がなく、そのうちお見合いまでいったのは1人。その人とも合わず、こんなペースがまどろっこしかったので再びネット婚活をはじめました。さっそく東京在住でメーカーにお勤めの男性と知り合い、毎日メールするようになりました。共通点があり意気投合。彼が私の地元まで来てくれるというので会うことに。でも会った瞬間、過呼吸を起こしそうになって……あの、こんなことをいうと失礼なのですが、顔がとてもニガテだったんです」

実はアオイさん、その後の婚活でもたびたび「男性の容姿が生理的に無理」という事態に遭遇する。このメーカー勤務の男性は婚活サイトのプロフィール欄には5年前、いまより10kg痩せていたときの写真を使っていたそう。

いい人だけど、できない。

山梨県在住の男性も、すぐに会いにきてくれた。遠距離恋愛になるがそこから結婚までどんなふうに交際していくかのプランを事前にきかせてくれるなど、誠意を感じた。が、やはり顔がダメで交際には至らなかった。

「いい人だけどセックスはできそうにない、って思っちゃうんです。お友だちとしては申し分ない方なのですが」

元夫は、沢村一樹似のイケメンだった。自分にとって相手の容姿はとても重要なのだと、アオイさんは婚活をとおして初めて気づいた。けれど程度の差こそあれ、多くの人がそうではないか。イケメンがいい、というのではなく、ひとりひとりの好みがある。

「私だって美人というわけでもないし、容姿だけで選ぼうと思っているわけではないのですが、無理な人は本当に無理……。かといって容姿の問題もなく、フィーリングも合いそう。だからセックスもしたけどそれでうまくいくともかぎらないのが、婚活のむずかしさですね」

安易にしないほうがいい?

アオイさんにそう思わせたのは、同じく東北在住の男性。会ってまもなく身体を求められたが、同じ轍は踏むまいとすぐには応じず、4回目のデートで受け入れた。

「そこから本格的に交際しようということになったのですが、以後はとにかく関係を迫られるようになりました。それでもいい方だし前向きに考えたいなと思っていたところ、2カ月後に先方からフラれちゃいまして。理由はよくわからないのですが、メンタルがかなり弱い方だったのでこちらも深く追求するのはやめました。でも、それでよかったと思っています。交際中もなんとなく物足りなさを感じていたので、結婚したら私、浮気に走ることになっていたかも」

その後も数人の男性と会い、なかにはアオイさんのほうから好意を寄せた男性もいた。しかし、彼からもフラれた。未練はあるがどうしようもない。

「婚活といっても大人の女と男が出会えば、数回合えばセックスを考えます。そこにまで至らない人も多いのですが、そうなりそうなときこそ慎重にならないとダメですよね。なのに安易に応じてしまったことを後悔しています。ネット婚活は気軽に出合える一方で、別れるのも簡単。深い仲になったうえで関係を築こうと思っていても、あっさり終わりになってしまいます」

 

別の結婚紹介所に登録しなおし、再スタートするが…

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