婚活カードの「性格」って何を書けばいいの?就活みたいな自己分析にウンザリ【人生最後の婚活#2】
イトウウミ、44歳。結婚を誓った彼に逃げられ、婚活ふりだしに逆戻り。極度の人間不信になるも、突然の開き直りから婚活を再開した。
■とにかく行動あるのみ!
こうして、私の婚活は2年ぶりに再び幕を開けた。
まずは婚活パーティに行ってみよう! とスマホでリサーチ。
「婚活」と入力すると、見たことがないキーワードがずらり…
婚活市場は想像以上に様変わりしていて驚く。
「マッチングアプリ」って何!?
もう「街コン」って古いの!?
ならば「趣味コン」だ!…って、年齢制限がある! どうゆうこと!?
そう、私が真剣婚活していたのは、39〜41歳のとき。親の介護で遅いスタートなのはしかたがない。もちろん、結婚には至らなくとも、それまでにお付き合いした方はいる。とはいえ、活動実績は40代前半で止まっていた。
44歳ともなれば「不惑の四十代」も半ば。対象となるお相手の方の年齢層も、条件も変わってくる。また、パーティやお見合いの内容も異なってくる。これまでとは環境が違う、本格的な「大人の婚活」に突入するのだ。
困った…今までのパターンが通用しない!
いろんなものをアップデートしなくては…。
「大人婚活」の進め方がわからない私は、入り口で立ち止まってしまった。
■「自己分析」ありき、って本当?
婚活には、まず「自分を知る」必要があるという。いわゆる「自己分析」だ。
私は婚活のために自己分析をしたことがない。そもそも自分の内面がよくわかっていないし、あまり必要性を感じていなかったからだ。
しかしながら、「婚活の第一歩は『自分をよく理解すること』」「もっと自分を愛してあげましょう」など、How to 系の読み物には必ず書いてある。そんな文章を目にするたび、じつは焦りを隠せなかった私。
自己分析って、「結婚」するのにマストなものなの?
婚活市場にいる人は、自分のことを徹底的にわかっているの?
■「婚活」と「就活」の違い
「自己分析」といえば、まず浮かぶのは「就活」。限られた時間内で自分を売り込むため、あらかじめ多面的に分析したことを思い出す。
ここでの「自己分析」は、「自分」という商品価値を最大化して相手(企業)に受け入れてもらうため、必要な作業だったといえる。
つまり、相手がいることで成立する。
一方、「婚活」における自己分析はどうだろう。
お目当ての相手がいることが前提?
ターゲットとなるお相手がいなくても、自己分析ってできるの?
例えば、アピールカードの「性格」欄。少ないスペースに「優しい」とだけ書いてある。
何に対して「優しい」のだろう、と思う私。
ひねくれているのかしら…。
自己紹介で「筋トレが趣味。毎日やっていたらメンタル面もマッチョになりました」という男性。
毎日続けることはすばらしいと思う。けれども、メンタルの強さって自分だけで計れるの? と、心の中でつっこむ私。
歪んでいるのでしょうか…。
だから、ボヤかせてほしい。
「婚活」における「自己分析」、「ええ恰好しい」感が見え隠れしていて、イマイチ信用できません!
そもそも、万人受けするような「自己分析」って必要なの?
かくいう私も、「素直」「思いやり」「適応力」などを長所として挙げるが、時々恥ずかしくなる。ましてや、本当の短所はここに書けない。モザイクかけてぼかし、ごにょごにょ書いていたりする。
自分でさえこうなのだから、美辞麗句の並んだ人様のプロフィールや自己紹介は、なんとなく疑ってかかってしまう(失礼!)のだった。
■もっとあなたを知りたい
とはいえ、婚活に自己紹介は付き物。ある程度の「自己分析」は避けては通れない。
そこでひとつ、私からの提案。
Q&A形式にするのはどうだろう。
「大事にしてきたモットー」
「大声で話したい自慢」
「100億帰り道に落ちていたら」など。
簡単な質問を矢継ぎ早に相手に投げかけてみる。すると、瞬発力や表現力、知識力が問われるだけでなく、その人の性格がじんわり表れてくるから面白いのでは。お互いのテンポもわかるし、ツッコミやら合いの手がハマれば(未来の)夫婦漫才にもなる。
結局のところ、「長所」や「短所」は相手を見抜くフィルターの一つ。重要になってくるのは、出会った後の会話であり、やりとりだ。あーだこーだ悩みながら自己分析するのに時間がかかるくらいなら、出逢いのチャンスを求めて行動したほうがいい。
「自己分析」よりも、ターゲットが見つかってからの「お相手分析」のほうがはるかに重要だろう。相手を知ることから、ストラテジックな婚活が始まるのだから。
なんて思いつつ、今日もプロフ欄の「性格」記入欄にむむむ…と頭を悩ませていたのだった。
【40代人生最後の婚活・毎週火曜17時に連載】
#2 婚活カードの「性格」って何を書けばいいの?就活みたいな自己分析にウンザリ
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