「離婚するなら財産は全部放棄しろ」熟年離婚を切り出した妻に夫が突きつけた驚きの条件とは
離婚を切り出したときに見えた「夫の本性」
子どもたちの後押しもあり、Yさんは夫に離婚したい気持ちを伝えました。ところが夫は、あっさり首を縦には振りませんでした。「離婚はしない」まず、そう言いました。それでもYさんの意思が固いと分かると、今度は条件を突きつけてきたのです。「離婚するなら財産は全部放棄しろ」「俺の金で買ったものも全部返せ」
Yさんは耳を疑いました。結婚生活の中で買った服やバッグまで返せと言うのです。もちろん、それらは夫のお金を盗んで買ったものではありません。生活費の中からやりくりして購入したものや、自分のお小遣いで買ったものです。それでも夫は、「俺の金だろう」と当たり前のように言い放ちました。
長年夫婦として生活してきた相手に向かって言う言葉とは、とても思えませんでした。さらに夫は、前回認めていた条件を次に会ったときには否定するなど、会うたびに話を変えるのです。そのたびにYさんは振り出しに戻されました。
モラハラをする人との話し合いが難しい理由のひとつが、ここにあります。彼らにとって目的は問題を解決することではありません。相手を自分の思い通りに動かすことが目的になっているのです。だから条件も約束も次々に変わります。相手が困れば困るほど、自分が主導権を握っている感覚を得られるからです。
そして夫は、自分こそ被害者だと言い張るのです。
長年否定され続けてきたのはYさんでした。それなのに夫は、「俺だって傷ついている」「被害者は俺だ」と言わんばかりの態度を取るのです。
本当に離婚したくない人なら、どうするでしょうか。まず相手の話を聞くはずです。何が苦しかったのかを聞くはずです。自分に改善できることがあるなら、改善しようとするはずです。けれどモラハラをする人は違います。相手が離れていこうとすると、歩み寄るのではなく支配を強めます。
無理な条件を出す。話を混乱させる。疲れさせる。
そして、
「もう離婚は諦めよう」
と相手が折れるのを待つのです。
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