「変化の年」2019、変わりやすい状況やエネルギーを味方につけるには?
『千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』、覚えていますか?
公開から何年経っても、あの曲を聴くと、ジブリの美しい世界や感動が蘇る人も多いはず。
そんな、すてきなテーマ曲の作詞をされた覚 和歌子さん。
彼女の手がけたタロットカード「ポエタロ」より、カードのテーマに沿って1話ずつ、覚さんのエッセイをお届けします。
今回のテーマは、「水」
時に汚れを洗い落とし、清め、時にエネルギーとなり、循環する水。
このカードに巡りあうことは、どんな意味を持つのでしょうか?
エッセイの前に、カードの解説文から、少し。
変化を信じましょう。
流れに乗れます。
心身の浄化を心がけましょう。
お正月も終わり、世の中も少しずつ動きはじめてきましたね。
2019年、うまくスタートが切れたなぁ!という人
どうぞそのまま、今感じているポジティブの波に身を委ねてしまいましょう!
うまく流れに馴染めたら、きっと昨年より少し大きな困難も、
追い風を味方に、ひょいとかわせるあなたになっているはず。
なんだか、いまいちなスタートだなぁ、という人
まずは自らの思考がうまく循環していけるよう、自分自身の流れを意識してみること。
流れる水のごとく、必ず状況は変化していきます。
まずはあなた自身の心身を、強力な味方にしておきましょう!
この水は体に良いのか、悪いのか
どんなふうに暮らしていきたいのか、否か
いつでも自分と向き合って進んでいけたら、螺旋をえがくように
どんどんパワーアップしていきそうです!
それでは、覚さんのエッセイをどうぞ。
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【水】この水はOK
いつも原稿書きをする山のアトリエでは、
地下水をくみ上げて飲用している。
山の伏流水はミネラルが豊富で身体に良いという説と、
そのミネラルが過剰で身体に悪いという反対説に加えて、
近ごろでは農薬成分が混じるようになってしまったという
ウワサまで流れている。
少し前から友人のすすめで
この地下水を
麦飯石(ばくはんせき)の粒に一晩ひたして使うようになって以後、
いろいろな説があおってくる不安がほぼ解消した。
麦飯石が健康に有効だという
科学的な説明もひととおりチェックしつつ、
何より私の身体がこの水にOKを出している感覚があって
これが良い。
汗をかいた時のコップ一杯の水がうまい。
コーヒーをいれても紅茶をいれてもうまい。
味噌汁作っても当然うまい。
白ご飯にいたって文句のありようも無し。
風呂も天国。
こういう「実感」があると、
万が一何かの健康被害が起こっても、
自分で判断して選択した行動なのだからと、
自分で責任が取れる。
水もの、水商売という言葉があるように、
安定的な状態をとどめおかずに、
流れ来て去っていき、
行ったきりかというとそうではなく、
形を変えてまた戻って来るのが水である。
身体の七割が水分で出来ている私たちに、
「水」のカードはめぐりつづけるエネルギーの法則と、
その意味深さ、素晴らしさを教えてくれる。
覚 和歌子
詩人・作詞家
山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。
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「ポエタロ」とは?
「ポエムタロットカード」を縮めた名前、『ポエタロ』。
47枚のカードにはそれぞれ、美しくやわらかい日本語の詩と、
かわいらしくも不思議な魅力のあるイラストが描かれています。
使い方はいたって簡単。シャッフルしたカードの中から、
その時の直感で1枚、あなた自身のためにカードを引いてみてください。
1日のはじまりにその日の指針を得てもいいし、なにか大きなチャレンジの前、
なかなか超えられない壁に直面しているときに。
そのときの気持ちや環境にリンクした、やさしい詩とメッセージが、
次の1歩を踏み出す勇気や確信を与えてくれる不思議なカードです。
あなたの心強い味方になってくれるはず。
『ポエタロ いのちの車輪をまわす言葉』
覚 和歌子・著 石川 勇一(相模女子教授)・監修 大野 舞(Denali)・画 カード47枚 ガイドブック付き 3,780円(税込)/地湧社
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