
50歳目前、セックスは週2回するけどイッたことがない【40代、50代の性のリアル】#7(前編)
これまでのセックスでイッたことがない。
だから、最後に一度でもいいからイッてみたいーー。
この連載をはじめたとき、そう打ち明けてくる女性が多いのではないかと予想していた。そしてそのとおりのことを書き送ってくれたのが、鹿児島在住のマキさん(48歳)。結婚20年目を迎えて、子どもは中学生と小学生がひとりずつ。
夫とは週に2、3回のペースでセックスをしている。筆者が思わず「すごいハイペースですね!」というと、「そうですか?」とマキさんは首をかしげた。
生活のなかにセックスがある
筆者のもとに集まってくるのがセックスレスの話題が多いせいもあり、その頻度は十分セックスフルだと感じる。けれどマキさんは、それが当たり前だと思っていたという。
「古くからの友だちとかママ友とかとは、そういう話をしないですし。たまに『うちはもう全然ないの!』と話してくれる人はいますけど、だいたいが夫への愚痴になっちゃう。私は特に不満もないし仲よくやっているけど、そういうことを話せる雰囲気じゃないんですよね」
するときは、夫のヒサシさんのほうから「きょう、大丈夫?」と声をかけてくることが多い。マキさんがいうには、「今夜、何食べる?」ぐらいの気軽さで。夫婦のセックスが特別なことではなく、生活のごく一部になっていることがわかるやり取りである。
「体調がよくなかったり気乗りしないときは、『今夜はちょっと』といえば、夫がそれ以上求めてくることはありません。私から求めるときもありますよ。夫はいつでもOKなので断られたことはなくて、するかしないかはいつも私が選択できるようになっています。でも、10年前はもっとしていたんです。妊娠中も途切れることはなかったですし。ペースが落ちた理由は、やっぱり年齢ですかね」
そんな二人はどう出会ったのか?次ページ
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