「かくきん」ではありません。「恪勤」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「恪勤」です。
「恪勤」の読み方は?
「恪」に含まれる「各」の印象から「恪勤」を「かくきん」と読んだ人がいるかもしれません。「恪勤」の読みの難しいところなのですが、「恪」を「かく」と読む場合には「勤」の読みを、「勤」を「きん」と読む場合には「恪」の読みを変えなければなりません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「かっきん」です。
「かくご」「かくごん」と読んでも正解です。
「恪勤」(かくご・かくごん・かっきん)の意味は
かく‐ご《「かくごん」の撥音はつおんの無表記》
1 「かくごん1」に同じ。
2 平安時代、院・親王家・大臣家などに仕えた武士。恪勤者。かくごん。
3 中世、宿直とのいや行列の先走りなど、幕府内部の雑役に従事した武士。恪勤者。恪勤の侍。かくごん。かく‐ごん
1 怠けずにまじめに勤めること。精勤。かくご。
2 「かくご(恪勤)2」に同じ。
3 「かくご(恪勤)3」に同じ。かっ‐きん
職務に励むこと。まじめに勤めること。精勤。かくごん。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
“まじめに勤めること”を表す際、ぜひ使ってみてください。
「恪」は“つつしむ。つつしみ。(出典元:恪|漢字一字|漢字ペディア)”という意味があります。「恪勤」以外の「恪」がつく言葉にも「恪勤」と同じような意味合いが感じられます。
たとえば「恪守(かくしゅ)」は“規則などを忠実に守ること。(出典元:カクシュ|言葉|漢字ペディア)”という意味があります。「恪」がつくことで、ただ勤める、守るのではなく、その真面目な姿勢が伝わってきます。
「恪遵・恪循(かくじゅん)」は“つつしんでしたがい行うこと。(出典元:カクジュン|言葉|漢字ペディア)”を意味します。「恪遵・恪循」は「恪勤」や「恪守」よりも使う頻度やこの言葉自体に遭遇する頻度は低いかもしれませんが、本記事をきっかけに「恪」という漢字や「恪」がつく言葉に馴染みを持ってもらえたら幸いです。
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