まだ39歳なのに…滝のような汗と息切れ。まさか、これって更年期!?【100人の更年期#63】前編

閉経の前後5年を一般に、更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの?みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#63】前編

ミホさん 49歳
ラジオパーソナリティー。結婚生活4年目の夫と二人暮らし。結婚を機に東京から沖縄へ移住。39歳で若年性更年期障害と診断され、40代のすべてを更年期とともに過ごす。

 

まだ30代。息切れも滝汗も代謝がよいからおきると信じて疑わなかった。けれど…

39歳のある日を境に、階段を昇り降りすると息切れするようになったミホさん。さらには、顔にだけ滝のように汗をかくようになりました。体力づくりのために運動していたミホさんは、代謝が上がっているからだと思って疑いませんでした。

 

ところが、体力がつくどころか日増しに疲れやすくなり、疲労感がとれない日々に。おかしいと思い足を運んだ病院で知らされた病名は、若年性更年期障害でした。

 

「もともと体が弱くて、胸に嚢胞(のうほう/分泌物が溜まり袋状になったもの)があったり、子宮に筋腫があったりするので、健康と体力づくりは人一倍意識していました。でも、まだ39歳でしたし、まさか自分が更年期に入ったなんて思ってもみませんでした。ちょっと調子が悪いくらいにしか考えていなくて。尋常じゃない滝汗は、いわゆるホットフラッシュだったんですね」

 

更年期の情報収集を開始。知れば知るほど複雑な更年期事情

生まれて初めて更年期を意識したミホさんは、更年期に関する情報を調べ始めました。また、女性ホルモンと似た働きをするエクオールという成分をサプリメントで補えることを知ると、詳しく学べるセミナーに参加しました。さらにヨガスクールにも通い、なるべく更年期の症状が出ないよう、健康な体づくりに取り組みました。

 

「学べば学ぶほど、本当に人それぞれ、さまざまな症状がでると分かってきました。人によっては肩こりや頭痛も更年期に現れるそうで、そうなるともう、なにが更年期によるものかそうでないのか判断つかないですよね」

 

不安になりすぎるのもよくないと思ったミホさんは、自分に「大丈夫」と言い聞かせながら過ごしていたそう。

 

ところが、44歳になったある日の朝、これまで経験したことのない、恐怖を感じるような体調の変化が現れました。その変化とは……

 

まだ私、46歳なのに生理がとまった。これ、もしかして閉経?

朝、目が覚めたミホさんが起きようとすると、手にまったく力が入らず、動かせなくなっていました。

 

「握っている手を開きたくても、力が入らない。そんな経験は初めてで、これからどうなってしまうんだろうと怖くなりました」

 

同時に、生理にも変化が現れ始めました。半年こなかったり、どす黒い血が数日間出てきたと思ったらパッと終わったりするように。そんな状態が2年ほど続き、46歳で生理が8カ月間こなかったとき、ミホさんは「閉経したかも?」と思い、病院の婦人科で診てもらいました。

 

「先生からは『エストロゲン(女性ホルモンの一種)値が減少していますが、1年以上生理がこない状態にならないと閉経とはいえない』といわれました。実際、このあとすぐ生理になったので、この時点ではまだ閉経ではありませんでした」

 

更年期の中で運命のパートナーに出会い結婚。子どもは…?

ミホさんにとって、46歳は新しい生活がスタートした年です。いまの夫と出会い、結婚。長く住んだ東京を離れ、夫と一緒に沖縄で新生活を始めました。

 

「結婚するときに、子どもをどうするかについては夫婦で話し合っていました。私の年齢的に、もう子どもは産めないと思うけど、いいですかって確認して。夫は子どもにそんなにこだわっていなくて、二人でのんびり過ごしていこうと言ってくれました」

 

沖縄のゆったりした雰囲気の中、優しくて包容力のある夫との新生活で、心も体も爽快になると期待していたミホさん。でも、更年期の体調変化は、そんなに優しいものではありませんでした。

 

いったい何が起きたのでしょう……?

 

▶【このお話の後編】結局のところ閉経は何歳だった?そのあと、更年期にはどんな症状に見舞われたの?

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