「はっしん」ではありません。「発心」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「発心」です。
「発心」の読み方は?
「発見(はっけん)」や「発表(はっぴょう)」などの言葉で馴染みのある「発」ですが、「発心」の読みは「はっしん」ではありません。
正解は……
「ほっしん」です。
「発心」とは
1 仏語。悟りを得ようとする心を起こすこと。菩提心ぼだいしんを起こすこと。仏門に入ること。発菩提心。発起。発意。
2 物事を始めようと思い立つこと出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「発」の読みは
- 音読み ハツ・ホツ
- 訓読み(常用漢字表外)はな(つ)・た(つ)・ひら(く)・あば(く)
です。訓読みは常用漢字としては用いられていないため、日常生活で見かける機会は少ないかと思いますが、音読みは「ハツ」「ホツ」ともに度々目にします。たとえば「発作(ほっさ)」や「発端(ほったん)」などは、「ホツ」と読む言葉の中でも馴染みのあるものなのではないでしょうか。
少し意外に感じられる「発く(あばく)」
「発く(あばく)」は
土を掘りおこし、埋めた物を取り出す。外にさらけ出す。
出典元:あば-く|言葉|漢字ペディア
という意味です。
「発」がつく言葉の意味としては少し意外な感じがしましたが、「発」がもつさまざまな意味の中には「あばく」の意味も含まれます。
「発」の旧字「發」は音を表す字と意味を表す字を組み合わせて作る形声文字で、音符「癹(ハツ)」と意符「弓」からなり、弓を射るから、転じて「おこる」意味を表すようになりました。
そんな「発」には
①はなつ。矢や弾丸をはなつ。
②たつ。でかける。また、送りだす。
③でる。生じる。起こす。
④のびる。のばす。さかんにする。
⑤ひらく。あける。開かせる。
⑥あらわれる。あらわす。
⑦あばく。明るみに出す。出典元:発|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
「発く(あばく)」以外に⑦の意味で用いられる「発」がつく言葉には「発覚」「摘発」「告発」が挙げられます。筆者個人の意見にはなりますが、「発覚」「摘発」「告発」を見てようやく「発く(あばく)」に抱いていた意外性が解消された気がしました。
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