「中年太りを漢方で対策したい」どんな漢方を選べばいいの?薬剤師のオススメは
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性によくあるお悩みのひとつに「中年太り」があります。
今回は、中年太りを改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
前編『「いろいろ頑張ったのに10kg太ってた……」中年太りに困った50歳女性を変えた秘策とは!』に続く後編です。
中年太りは漢方で根本的な改善を目指す
更年期女性が悩む「中年太り」の解消には、漢方薬の活用もおすすめです。
漢方薬は、「水太り」「脂肪太り」「ストレス太り」などの症状に効果が認められています。
更年期になると、加齢による基礎代謝の低下に加えて、脂質代謝に関わる女性ホルモンの急激な減少により脂肪を蓄積しやすい状態になるため、太りやすくなります。
また、女性ホルモンの乱れにより生じるイライラが、過食につながることもあります。
中年太りの改善には、「血流をよくして基礎代謝を上げる」「脂肪の吸収を抑制する」「脂肪の燃焼を促す」「水分の循環をよくして水太りを改善する」「自律神経を整えてストレス過食を防ぐ」などの働きの生薬を含む漢方薬を選びます。
漢方薬は排出だけを目的としていないため、太りにくく痩せやすい体質へ根本からの改善を目指すことができます。
バランスのとれた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら毎日飲むだけなので、気軽に続けられるでしょう。
中年太りの改善には、以下の漢方薬がおすすめです。
<中年太りにおすすめの漢方薬>
- 大柴胡湯(だいさいことう):便秘やイライラが気になる方に。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):生理痛や冷えのぼせが気になる方に。
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):むくみや多汗が気になる方に。
ただし、同じ「太っている」という悩みであっても、体質や体型などによって有効な漢方薬は異なります。
漢方薬を選ぶ際は、自分の体質や状態に合っているかがとても大切です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
漢方薬局や病院へ足を運ぶのはハードルが高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
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漢方で中年太りから抜け出そう!
40~50代女性の中年太りは改善可能です。
無理なダイエット方法を試す前に専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。
▶【前編】「いろいろ頑張ったのに10kg太ってた……」中年太りに困った50歳女性を変えた秘策とは!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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