
これ、なんて読む!?「樹懶」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「樹懶」です。
「樹懶」の読み方は?
「樹懶」の「懶」が「頼む(たのむ)」や「依頼(いらい)」などに用いられる「頼」にどことなく似ていますが、とはいえ「樹懶」の読み方は「じゅらい」ではありません。
実は、この漢字はある動物を表すものです。
「樹懶」を辞書で引くとこのように表されます。
(前略)体長約50センチ、尾はきわめて短く、鉤かぎ状の爪で木の枝にぶら下がり、動作は緩慢。歯は不完全で、柔らかな木の葉や芽を食べる。体毛は長く茶色であるが、藻類が寄生するので緑色を呈し、保護色となる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
最大のヒントは“動作は緩慢”という点です。動きがゆっくりなことでお馴染みの動物といえば…?
正解は……
「なまけもの」です。
「懶」という漢字は
- 音読み ラン
- 訓読み おこた(る)・ものう(い)・ものぐさ(い)
と読み、その読み方の通り、
①おこたる。なまける。
②ものうい。けだるい。出典元:懶|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
「樹」も「懶」も、樹上で生活するナマケモノを表すのにぴったりの漢字なんですね。
またナマケモノは「懶者」とも表すことができます。
ですが、「怠者・懶者」を辞書で引くと、
① なまける人。働くことをきらう人。
② (樹懶) 貧歯目ナマケモノ科に属する哺乳類の総称。(後略)出典元:精選版 日本国語大辞典
と表されます。
動物のナマケモノを表す場合には「樹懶」の方が適しているかもしれません。
「樹」がつく木の名前も難読!?
では「槭樹」はなんと読むでしょうか。画数が多い見た目が「樹懶」によく似ていますが、「槭樹」は木の名前を表しています。
「槭樹」は、一般的には「楓」と表されます。「楓」とあれば、グッと読みやすくなるのではないでしょうか。「楓」と「槭樹」、これらは「かえで」と読みます。
「槭」という漢字は
- 音読み セキ・シュク
- 訓読み かえで
と読み、漢字一字で“かえで。カエデ科の落葉高木の総称”の意味を持ちます。また“かれる。しぼむ”という意味もあります(出典元:槭|漢字一字|漢字ペディア)。
調べてみたところ、「槭樹」は漢名(中国での呼称)からの誤用なのだとか。読めそうで読めない漢字や、動物や植物の名前を表す難読漢字の中には度々漢名からの誤用が見られます。慣用読みもそうですが、誤って用いられた言葉が定着していくのは面白いですね。
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