「いちや」と読みたくなりますが……「一矢」の読み方、知っていますか?

2023.07.27 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「一矢」です。

「一矢」の読み方は?

「いちや」「ひとや」と読みたくなるところですが、残念ながらそれは間違い。とはいえ、以下の言葉を声に出して読もうとすると、「一矢」の読み方が思い浮かぶはずです。

「一矢報いる」

あなたはなんと読みましたか?

正解は……

「いっし」です。

「一矢」とは、漢字が表す通り、1本の矢を表します。

そして「一矢を報いる」とは

敵の攻撃に対して、矢を射返す。転じて、自分に向けられた攻撃・非難などに対して、大勢は変えられないまでも、反撃・反論する。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

という意味です。

「矢(や)」という読み方の方が馴染みがあるかと思いますが、「シ」という読みは「矢」の音読みです。日本語・漢字検索サイト「漢字ペディア」を見てみると、「矢(シ)」と読む言葉はあまり多くありません。「一矢」以外の「シ」と読む言葉には

  • 毒矢
  • 嚆矢

があげられています。

「毒矢」は「ドクシ・ドクや」と読みます。「ドクや」の読み方の方が馴染み深いかもしれませんね。漢字が表す通り、“矢じりに毒を塗った矢”を意味します。

そして「嚆矢」は「コウシ」と読みます。

「嚆矢」とは

① (「嚆」は、さけびよぶこと) やじりに鏑(かぶら)を用いていて、射ると音をたてる矢。かぶら矢。鳴箭(めいせん)。
② (昔、中国で、戦争の初めに①を射たところから) 物事の初め。最初。

出典元:精選版 日本国語大辞典

という意味です。

 

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