「がいしゅつ」ではありません。「既出」の読み方、知っていますか?

2023.07.26 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「既出」です。

「既出」の読み方は?

日常生活において「既出」という漢字を目にしたことがある、という人は少なくないはずですが、読めそうで読めない、というより、読み方が合っているか自信がない漢字でもあるのではないでしょうか。

「既」という漢字に「概要(がいよう)」などでお馴染みの「概」と共通する部分があることから、「既出」を「がいしゅつ」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは間違い。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「きしゅつ」です。

「既出」とは

すでに示されていること。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

という意味です。

「既」という漢字には

①すでに。もはや。物事がすんでしまったこと。
②つくす。つきる。

出典元:既|漢字一字|漢字ペディア

という意味があり、その読み方は

  • 音読み キ
  • 訓読み すで(に)

です。

一方で、先で紹介した「概」は

①おおむね。おおよそ。だいたい。あらまし。
②ようす。おもむき。

出典元:概|漢字一字|漢字ペディア

という意味で、読み方は

  • 音読み ガイ(常用漢字表外)カイ
  • 訓読み(常用漢字表外)おおむ(ね)

と読みます。「既」と「概」を混同しないよう気をつけましょう。

なお、「既」がつく言葉には他に、「既婚」「既刊」「既決」「既存」「既知」などがあげられますが、いずれも「キコン」「キカン」「キケツ」「キソン」「キチ」と読みます。

ただし「既に」とあったときには、訓読みで「すでに」と読みます。

また、これは目にする機会より耳にする機会の方が多い言葉かと思いますが、「既の事に」の読み方は「すんでのことに」です。“もう少しのところで”という意味があり、例文には「既の事に助かった」「既の事に火事を出すところだった」などがあげられます。

 

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