「めんえい」ではもちろんありません。「面映い」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「面映い」です。
「面映い」の読み方は?
「面」も「映」も日常生活においてよく見かける漢字ではありますが、「面映い」の読み方は「めんえいい」でも「おもうつい」でもありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「おもはゆい」です。
「面映い」とは
はずかしい。てれくさい。
出典:おもは-ゆい|言葉|漢字ペディア
という意味です。
「映」という言葉には
①うつる。うつす。うつしだす。
②はえる。照りかがやく。
③はやす。引き立てる。ほめる。出典:映|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
「面映い」という言葉は相手と顔を合わせるとまぶしく感じるという意味からきています。
なお、「映」は
- 音読み エイ
- 訓読み うつ(る)・うつ(す)・は(える)(常用漢字表外)は(やす)
と読みます。
昨今、ごく一般的な言葉として知られている「インスタ映え」の「映え(映える)」は元々
①照りかがやく。
②調和して美しい。あざやかに引き立つ。出典:は-える|言葉|漢字ペディア
という意味です。
「面⚪︎い」という言葉の豆知識
ここから先は余談ですが、「面⚪︎い」と書く言葉の豆知識をご紹介します。
「面映い」ははずかしい、てれくさいという意味ですが、「面白い」と書くと以下の意味になります。
1 興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。
2 つい笑いたくなるさま。こっけいだ。
3 心が晴れ晴れするさま。快く楽しい。
4 一風変わっている。普通と違っていてめずらしい。
5 (多く、打消しの語を伴って用いる)思ったとおりである。好ましい。
6 風流だ。趣が深い。出典:小学館 デジタル大辞泉
では「面黒い」とはどんな意味だと思いますか?
「白」と「黒」は対極の色を表します。そのため、私ははじめて「面黒い」という言葉を知った時、「つまらない」意味を表すのだと考えました。確かに、「面黒い」は「つまらない」という意味も表します。ですが、はじめて辞書を引いた時には驚きました。
「面黒い」とは
1 「おもしろい」をしゃれていった語。
2 「おもしろい」の反対の意で、「つまらない」をしゃれていった語。出典:小学館 デジタル大辞泉
という意味で、両方の意味を表すことができます!
とはいえ、「面白い」ということは「面白い」という表記で十分伝わりますし、「面白い」の反対は「つまらない」などの言葉の方が一般的です。「面黒い」という表現に出くわす機会は滅多にないかもしれませんが、見かけた時には、どちらの意味で用いられているのか文中から読み取りたいところです。
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