1260万人が苦しむ「AGA」…円形脱毛症だけじゃない「脱毛症」(前編)【専門医監修】
男性型脱毛症(AGA)とは?
CMなどでもよく耳にするAGA(androgenetic alopeciaの略)。「男性型脱毛症」のことで、壮年性脱毛、若ハゲ、薄毛とも呼ばれます。AGAの人は全国で1,260万人いると言われています。名前の通り、男性の前頭部と頭頂部の髪が薄くなります。
思春期以降にみられ、徐々に進行していきます。一度症状が出始めると年齢とともに薄毛が進行していきます。
男性型脱毛症(AGA)の原因
男性型脱毛症では、数年続くはずの成長期(毛が成長する時期)が極端に短くなってしまうことで十分に成長することができず、短く細い毛に変化すること(ミニチュア化)で薄毛になります。
発症原因のひとつは、男性ホルモン「テストステロン」が「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンに変換されて男性ホルモン感受性受容体に結合すること。また、遺伝も関係していると考えられます。生活習慣の乱れも影響します。
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※日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」に基づいた診療
※病院によって、治療法が異なることもあります
監修:東京医科大学病院皮膚科、ワタナベ皮膚科 入澤亮吉先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本性感染症学会認定医。日本皮膚科学会東京支部代議員、日本皮膚悪性腫瘍学会評議員、日本褥瘡学会評議員。1988年東京医科大学卒業。同大学病院皮膚科病棟医長を経て、2021年より東京医科大学病院皮膚科 講師。特定非営利活動法人 円形脱毛症の患者会 監事
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