「突然、髪が抜けた」…円形脱毛症だけじゃない「脱毛症」。「AGA」は治るのか(前編)【専門医監修】

「ヘアロス」という言葉を知っていますか? 言葉通り、脱毛症などで髪の毛を失うことを指します。よく耳にする「円形脱毛症」は、代表的な脱毛症のひとつです。円形脱毛症以外にも「男性型脱毛症」「女性型脱毛症」などさまざまな脱毛症があります。ヘアロスは外見に大きく影響することから生きづらさを抱えていたり、周囲に伝えづらくひとりで悩んでいる場合が少なくないのが現状です。今回は「脱毛症」について、「男性型脱毛症」について、脱毛症外来のある東京医科大学の入澤亮吉先生に伺いました。

 

ヘアロス #1

 

脱毛症とは? 種類は? 原因は?

脱毛症は、ひとつの病気を指す言葉ではありません。正常な毛周期に比べて、多く毛が抜ける状態のことを指します。毛髪だけでなく、まゆ毛やまつ毛、ヒゲなど全身の毛に生じる可能性もあります。

 

脱毛症は大きく2つにわかれます。

●毛をつくり出す毛包や毛が、なんらかの理由で壊されるもの

●毛周期(毛の生えかわり周期)が乱れ、抜け毛が多くなってしまうもの

 

脱毛症の原因はさまざまあり、複数の要因が関係していたり、全身の病気と関係していることもあります。脱毛症になった場合は「なぜ毛が抜けるのか」をつきとめ、毛包の状態を評価することが重要です。

 

脱毛症の種類は、原因によって分類されます。

●円形脱毛症 

●男性型脱毛症 >次のページへ

●女性型脱毛症

●休止期脱毛:一時的に頭部全体の脱毛量が増える。女性に多い。出産、過度のダイエット、高熱などが原因。原因不明のことも。

●トリコチロマニア(抜毛症):自分で抜毛してしまう

●全身性疾患に伴う脱毛:慢性甲状腺炎、鉄欠乏性貧血、膠原病などによる脱毛

●薬剤性脱毛症:薬の服用が原因で起こる。抗がん薬だけでなく一般的な内服薬でも生じることがある

●先天性脱毛症:生まれつき脱毛部を生じる

●瘢痕(はんこん)性脱毛症:瘢痕(傷跡が繊維化)によって毛包がなくなったもの

などがあります。

 

 

>>今回は脱毛症のなかでも多く見られる「男性型脱毛症(AGA)」について教えてもらいました。

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