
「学校に行きたくない子」を休ませたら、ゲーム三昧!「怠けグセ」がつくのでは?と心配な親たちへ【不登校指導の専門家に聞きました】
この「不登校の答え合わせ」は、登校に困難を抱えた経験がある方に、今だから語れる思いをお聞きするインタビューシリーズ。いまや40万人にのぼるともいわれる不登校児童生徒当事者や、それを見守る大人たちにとってのヒントを探ります。
現在お届けしているのは、「番外編」。入学・進級を迎えた4月~GW明けにかけて急増する「登校渋り」や「不登校」への対応法を専門家にお聞きしています。解説は、不登校・発達障害の児童生徒を中心とした個別学習指導に20年以上携わる、公認心理師の植木希恵さんです。
一生懸命で頑張り屋な親ほど陥りやすい「初期対応の誤解」とは?――今回は、「欠席した日、家でいい思いをさせると学校から足が遠のくのでは?」という誤解についてアドバイスをいただきます。
【不登校の答え合わせ|怠けグセの嘘ホント編】
「ゲームばかりしている」のは、「必要カロリーが高いことはできない」という状況の裏返しかも
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「家にいてもつまらないから、学校に行こう」と思わせるべく、「学校を休む日はゲームや動画を禁止して、あえて家の居心地を悪くしている」というご家庭もあるようです。欠席中の家の環境設定をどうするか、葛藤はつきものですよね。
もちろん、先ほどのような方法が完全にNGというわけではありませんし、ゲームや動画視聴に一定のルールを設けるのは妥当でしょう。が、必要以上に禁じるのは、子どもにとっての「この瞬間を生きる理由」を奪う行為になりかねません。
親も自らを振り返ると、「気づくとスマホばかり眺めている」という瞬間はありますよね。疲れがたまったときなどに、特にそうなりがちではありませんか?つまり、「スマホばかり見てしまう」のは、「そうするエネルギーしか残っていない」から。
子どもも同じです。勉強・登校・人付き合いなど、カロリーを要する行為に取り組めない状態だからこそ、「ゲームばかりする・動画ばかり見る」。あるいは、考えたくないことを考えずに済むように、必死に異なるインプットをしているのかもしれません。
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ちなみに、子どもでも「うつ病」にだってかかりますし、病気とまではいかなくとも、「抑うつ状態」に陥るケースは非常に多いです。
▼抑うつ状態の例
- 食欲がない
- 眠れない/寝てばかりいる
- ボーっとしている
- それまで好きだったことを楽しめない
- 身だしなみに気を配らなくなる
これらはすべて、自分に構ってあげられるエネルギーがなくなっている状態。こういった状態のときに、楽しみを取り上げられてしまったら、生きていく意味がわからなくなるのではないでしょうか。
そんな時、親がすべきは「ゲームや動画の禁止」よりも、「話を聞く」「観察する」「カウンセリングなどにつなぐ」といった行為なのではないでしょうか。
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