「脇汗、眠れない、疲れやすい」52歳、またしても救急搬送、そして入院。命の危険を感じたことで人生に起きた変化とは
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。
<<前編「あのとき病院に行っておけばよかった」仕事、育児、PTAに追われた40代。疲労感や不眠から始まり、のちに大病を患うまで
に続く後編である本編では、を紹介します。
【100人の更年期136 】後編
◆シズコさん53歳
ケアマネジャー歴20年。10歳年上の夫と2人の息子との4人暮らし。困っている人を放っておけず、なんでも請け負ってしまう性格
いつもなら気にならないことが生理前になると許せなくなって怒鳴ってしまう
心療内科では、睡眠導入剤を処方されました。薬を飲み始めて数日目から、少しずつスムーズに眠れるようになり、落ちこんで泣いてしまう日も減っていきました。
「ただ、生理前は心が不安定になりました。落ち込むのではなく、ヒステリックになるんです。生理の2日前に丸1日、いつもならそんなに気にならないことが許せなくなって、家族に怒鳴り散らしていました」
生理前になるたび激しく怒鳴ったり罵倒したりしていたシズコさんですが、それは50歳で閉経を迎えると同時になくなりました。
2人の息子が自立。ホッとするかと思ったら、子育てがなくなる喪失感で「私の人生終わった」と落ち込むように
ところが。今度は足と舌のむくみや肩こりに悩まされるようになりました。このとき、世間はコロナ禍。エッセンシャルワーカー(生活必需職)のシズコさんは、通常より体も心もハードな日々を送っていました。
「仕事柄、一般の人よりも厳重な感染対策が必要で、1日中マスクを着用していたので、舌のむくみはその影響もあったかもしれません。この時期はちょうど、長男が社会人になり、次男が大学へ進学したタイミングで、子育てが一段落してホッとするのかと思ったら、生活から子育てがなくなる喪失感のほうが強くて、『私の人生が終わった』と落ち込んでいました」
シズコさんはこのころ、「私の子育ては本当に間違っていなかったろうか」と自問自答を繰り返すようになっていました。さらに、コロナ禍で一般の人より行動範囲が制限され、人が集う場所へ行けなかったシズコさんは、長い間続けてきたゴスペルの練習にも参加できず、落ちこむ日が多くなりました。
52歳の初夏、またもや救急搬送されて 次ページ
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