更年期症状に悩むとき「目指さないほうがいい」ことって?専門医が語る付き合い方に「確かにそうだわ」と納得しかない【専門医に聞く更年期・2025ベストセレクション】

オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップ!本シリーズ「専門医に聞く更年期」では東京・JR五反田駅のアヴァンセレディースクリニックで更年期外来をお持ちの小川真里子先生にお話を伺います。

(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年1月15日 記事は取材時の状況です)

 

長年に渡って更年期のトラブルに向き合ってきた小川先生に、更年期時期の女性へのメッセージをいただきます。今回は冬の入り口の気持ちの浮き沈みについて。

前編記事『「この時期なぜだか気持ちが沈む……」これは「冬季うつ」ですか?それとも更年期障害?専門医の助言「どちらかといえば」』に続く後編です。

 

「治療をして元のパフォーマンスに戻すことを目標にしない」のも更年期の第一歩

更年期とつきあっていく際、いちばん思い出してもらいたいのは、治療して元の自分に「戻る」必要が必ずしもないという点です、と小川先生。

 

「毎日いろいろなことに頑張っているからそういう悩みが出てくるのですよね。しかし、いま起きている変化の一部は老化ですから、治療をしてすべてが戻るものでもないのです。これを理解した上で、変化を受け入れられるといいな、と思います。よく、薬を飲んで100%できていた昔の自分に戻りたい、治療してくださいと言われるのですが、そううまくはいかないのです。しかし、直さなくてもいいと断言もできない。ゆるやかに受け入れ、それもいいんじゃないですかとみんなで認めていけたらなと思うのです」

 

たとえばですが、治療をしないでつきあっていこうと決意したけれど何かしらケアは試したいときとき、食べ物で更年期障害を直していくことはできるのでしょうか?

 

「更年期に効く食べ物、あるといいですよね。でも、残念ながら、ないです。ではどう対処するかというと、体はずっとずっと変化していく、赤ちゃんのときから変化を続けて今になっているので、今の状態に応じた過ごし方や仕事ぶりを個々それぞれ見つけ出せるといいなと思うのです。産婦人科は夜間のお産や手術などが避けられない仕事ですが、さすがに徹夜で働くのはもう無理なので、いつまでも体力を過信せず、自分の働き方を変えていっています」

 

でも先生、私はまだ自分の閉経を口で言うほどは受け入れられていませんし、自分が老化していること、衰えていることを認めるのは正直、イヤだな、寂しいなと感じています。この気持ちには、いつか折り合いがついていくのでしょうか。

 

「イヤで寂しいことかもしれないけれど、たとえば30代に入ったころにも徹夜が辛くなったり変化があったと思います。運動も例えば、子どもの頃に体育の授業が辛かったのが、大人になると趣味でバレエを楽しめるようになったりと、変化は意外に起きているんですよね。同じようなことかな?と思えるといいのだけれど、でも、やっぱりエイジングを感じるのは寂しいですよね……」

 

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