エリートサラリーマンの歪んだ欲望。高級タワマンで深夜2時まで続く「お仕置き」、“完璧な父”の仮面が剥がれ落ちる夜
夫婦問題、モラハラカウンセラーの麻野祐香です。
モラハラ夫を持つ妻たちは、夫の機嫌を損ねないよう常に気を張って生活しています。しかし、夫のターゲットが子どもに向くことほど、恐ろしいものはありません。
とくに世間体を重んじる夫の場合、「子どもが優秀であること」は何より重要になります。
今回は、名門私立中学に通う息子の不登校をきっかけに、心が壊れる寸前まで追い詰められたBさんのお話です。
【実録・カウンセラーから見たモラハラ】#92 前編
「恥ずかしくない学歴」を息子に求めるエリート夫
Bさんの夫は、一流企業に勤めるエリートサラリーマンです。高学歴で高収入。都心のタワマンに住み、近所では「優秀で教育熱心な旦那さん」と評判でした。しかし、家の中での彼はまったく別人でした。常に他人と比較し、家族にも完璧を求めます。とくに一人息子の学歴は、夫にとって自分の評価と直結する重要なものでした。
息子は小学校四年生から、夫が決めた進学塾に通わされていました。「名門校に合格させるため」という名目のもと、息子が怯えるほどの叱責が日常的に繰り返されていたのです。息子はその期待に応えようと必死に努力し、見事合格を果たしました。しかし、そのとき夫がかけた言葉は
「これでやっと俺の息子として、恥ずかしくない学歴になったな」
という一言でした。
「おめでとう」「よく頑張った」という言葉は、最後までありませんでした。
この受験が“自分のため”ではなく、父親の自己満足のためのものだったのだと、息子は気づいたようでした。
息子に起きた異変
息子に異変が起きたのは、中学一年の夏休み明けでした。朝、制服に着替えようとした息子が、突然洗面所で動けなくなったのです。顔は青ざめ、手は震えています。
「お腹が痛い。学校に行きたくない」
理由を聞くと、息子は泣きながら話し始めました。進学校特有の成績競争、マウントの取り合い、先生からのプレッシャー。繊細な性格の息子にとって、その空気は息が詰まるようなものでした。
「学校には行きたくない」
そのSOSを聞いたとき、Bさんは思いました。この子を無理に学校へ行かせたら、心が壊れてしまう、と。本来であれば、父親である夫に相談し、夫婦で支えるべきかもしれません。けれどBさんは、夫に相談することができませんでした。
「息子が学校に行きたくないと言っている」と伝えたらどうなるか。想像するまでもありませんでした。
夫は常々、息子にこう言っていたのです。
「高い学費を払ってやってるんだ。成績が下がったら許さん」
相談すれば、息子の辛さに寄り添うどころか、
「俺の顔に泥を塗る気か!」
「甘えるな!」
と怒鳴りつけ、無理やり学校へ行かせるに違いありません。
夫にとって、息子の「不登校」は、自分の経歴に傷がつくことなのです。
夫に知られたら、あの子の逃げ場がなくなってしまう。
「私が守る」
そう心に誓い、Bさんは夫に隠し通すことを決めました。夫の出勤より息子の登校時間が遅かったため、不登校の事実はしばらく発覚しませんでした。
モラハラ家庭では、妻が夫に真実を隠すようになります。相談もしなくなります。それは、嘘をつきたいからではありません。正直に伝えても、共感や助言は得られず、責められ、詰問され、長時間の説教に発展することがわかっているからです。
事実を伝えれば、その場にいる子どもまで巻き込まれる。これ以上、家庭の中で子どもを傷つけないための、必死の自己防衛でした。
夫が学校からの電話を取ってしまい…
しかし、ある日、学校からの電話を夫が偶然取ってしまいます。会社を早退してきたそのとき、不登校の事実が発覚してしまったのです。夫の怒りは凄まじいものでした。
「ふざけるな!! なんで俺に言わないんだ!」
夫が怒り狂った理由は、息子の心の傷でも、学校でのトラブルでもありませんでした。自分の管理下にあるはずの妻と子どもが、勝手に判断していたこと。その一点に、激しい怒りを感じていたのです。
「お前みたいな能無しが勝手な判断をするから、息子がダメになるんだ!」
「せっかく入れた私立だぞ! 世間になんて説明するんだ!」
モラハラ夫は、家族のすべてを把握し、コントロール下に置いていないと気が済みません。彼らにとって家族は「所有物」です。所有物が自分の許可なく判断を下すことは、支配権への重大な反逆とみなされます。
「俺をないがしろにした」
「俺の支配から外れようとした」
そのことが、彼らのプライドを最も傷つけるのです。
息子の不登校を隠した妻への「正座説教」地獄
「お前は向こうへ行ってろ。母親と話がある」
夫は怯える息子を自室へ追いやると、Bさんに冷たく言い放ちました。
「そこに座れ。正座だ」
時刻はすでに夜10時を回っていました。
そこから、Bさんにとっての地獄の時間が始まったのです。
「お前がいかに母親失格か、わかっているのか?」
「俺が働いて稼いだ金で飯を食わせてやってるのに、よくも俺を騙したな」
「お前の遺伝子が悪いから、あんな根性なしの子どもになるんだ」
夫はソファにふんぞり返り、床に正座させたBさんを見下ろしながら、人格を否定する言葉を延々と浴びせ続けました。
Bさんは必死に訴えます。
「あの子も苦しんでいるの。今は無理に学校へ行かせないほうがいい。まずは話を聞いてあげてほしい」
しかし夫は、聞く耳を持ちません。
「口答えするな! 誰のせいでこうなったと思っているんだ!」
「お前のその腐った考え方が気に入らないんだよ!」
深夜1時を過ぎるころには、足の感覚は消え、痺れを通り越して激痛が走ります。腰は砕けそうになり、意識も朦朧としてきました。それでも夫は、説教をやめようとはしません。
この「説教タイム」の最も恐ろしい点は、正解が存在しないことです。
正論を言っても無駄だと悟り、
「ごめんなさい。私が間違っていました。これからは必ず相談します」
と何度も頭を下げても、
「心がこもっていない! その場しのぎで謝れば終わると思っているんだろ! その根性が気に入らない!」
と、さらに怒鳴られるのです。
では、何も言わずに黙っていればいいのか。
「なんだその態度は! 俺の話を聞いているのか! 無視するな!」
と、やはり責められます。
黙っていても、謝っても、論理的に説明しようとしても、すべてが火に油を注ぐだけ。出口はありません。
これこそが、モラハラの本質です。
「謝れ」と言いながら「謝っても許さない」
「何か言え」と言いながら「口答えするな」
どう転んでも罰せられる構造を作り出し、相手の思考能力を奪い、無力感を植え付けるのです。夫にとってこの説教は、教育でも話し合いでもありません。Bさんをサンドバッグにし、自分の怒りやストレスを発散するための時間に過ぎないのです。
本編では、エリート夫による支配と、深夜2時まで説教をされるというモラハラの実態をお伝えしました。
▶▶深夜2時、崩れ落ちた私が聞いたのは息子のすすり泣き声。「全部見られていた」と知った瞬間、私は決意した
では、追い詰められたBさんが“母として選んだ決断”と、息子の人生を取り戻すまでの道のりをお届けします。
※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。
※写真はイメージです
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