「もう無理かもしれない」髪が抜け始めた私…モラハラ夫から逃げる決意をした日
夫は外では「優しそうなご主人」と言われる一方、家の中では、体調を崩した妻にさえ「俺の飯は?」と言い放ち、「家に置いてやっている」と支配を続けていました。フルタイムで働きながら家事育児をほぼ一人で担い、暴言と否定を受け続けるうちに、Nさんは少しずつ「自分が悪いのかもしれない」と思い込むようになっていきます。
そして、その苦しみは、やがて体にも異変として現れ始めるのです。
<<前編:「生活費が足りない?じゃあお前はメシ食うな」病院にも行くなと言われ…。フルタイム妻を追い詰めたモラハラ夫、「優しい夫」の裏の顔とは
「自分の感覚がおかしいのかも」と思わせるのがモラハラの常套手段
これは「ガスライティング」と呼ばれる心理的支配の一種です。ガスライティングとは、相手の認知を少しずつゆがめ、「自分の感覚がおかしいのかもしれない」と思わせていく心理操作のことです。家の中での夫の態度と、外での評判。そのギャップが大きければ大きいほど、被害を受けている側は「やっぱり自分が悪いのかもしれない」と、自分を責める方向へ追い込まれていきます。そして、その孤独が、さらに被害者を支配の中へ閉じ込めていくのです。
口論になると、夫の言葉はさらに激しくなっていきました。Nさんが少しでも反論すると、夫はすぐに、「離婚だ」「今すぐ出ていけ」と大声を上げるのです。
暴言はどんどんエスカレートしていきました。
「お前がそう言わせるんだ」
「俺は正しいことを言ってるだけだ」
「被害者ぶるな」
「頭が悪いからわからないのか」
そうやって、言葉の暴力を浴びせ続けたのです。
実家もなく、逃げ場がなくて… 次ページ
この記事は
モラハラカウンセラー
麻野祐香
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