蹴られても誰にも言えなかった。「夫婦なんて、そんなもの」自分にかけていた呪いを断ち切った日。友人に真実を打ち明け、一歩前に踏み出した私は
「私はこのまま我慢しなくていい」と気づいた
今すぐ家を出る勇気は、まだありません。離婚を決めたわけでもありません。子どものこと、お金のこと、住む場所のこと…考えなければならないことは、たくさんあります。それでもAさんは、初めて
「私は、このまま我慢し続けなくてもいい」
と思えたのです。
友人と別れて家に帰ったAさんは、日記を開きました。これまで夫から浴びせられてきた暴言や暴力、無視。その一つひとつが、ただの愚痴ではなく、自分を守るための記録なのだと気づいたのです。
「バカだ」
「役立たずだ」
「お前のせいだ」
「俺が悪いっていうのか」
何度も浴びせられてきた言葉を、Aさんは以前のように自分の心へ受け止めなくなりました。夫の言動がモラハラであり、自分が被害を受けていたのだと理解できたことで、少しずつ心が軽くなっていったのです。
モラハラから抜け出す最初の一歩は、
「自分は悪くない」
と気づくことです。
Aさんにとっては、友人から紹介された弁護士に「いつでも相談できる」と思えることも、大きな心の支えになっていました。夫の機嫌におびえ、自分の言葉を飲み込む毎日が、すぐに変わるわけではありません。それでもAさんには、信じてくれる友人がいます。相談できる専門家がいます。そして、自分を守るために残してきた記録があります。その存在が、少しずつ自分自身を取り戻すきっかけになりました。
「自分には価値がない」
そう思い込まされていたAさんでしたが、ようやく結婚前の自分らしさや自信を少しずつ取り戻し始めています。
モラハラの渦中にいると、自己肯定感は少しずつ奪われていきます。
「それはモラハラだよ」
友人のその一言が、Aさんを救ってくれたのです。
心の傷は、すぐには癒えません。それでも、夫の無視や暴言を、「これはモラハラなんだ」と冷静に受け止められるようになり、少しずつ夫との距離の取り方もわかるようになってきました。
そして今、自分の人生を取り戻すための準備を始めています。
「この先どうなるかは、まだわかりません。でも、いつでも離婚という選択ができるよう、少しずつ準備をしていこうと思います」
Aさんは、そう話してくださいました。
Aさんが以前のようにおびえるだけではなく、自分を守るために行動し始めたことを夫も感じ取ったのか、以前のような暴言は少なくなってきたそうです。
もし、この記事を読んで
「これ、私と同じかもしれない」
と思った方がいたら、その気持ちを大切にしてください。
モラハラは、渦中にいると「自分が悪い」と思わされてしまいます。でも、本当に悪いのは、相手を傷つけ、支配する言動です。
一人で抱え込まず、信頼できる人や専門家に相談してください。
あなたには、安心して笑って暮らせる毎日を選ぶ権利があります。
<<本記事の前編:赤ちゃんを抱いているときに思い切り蹴られて…「優しそう」と言われる夫は、家ではモラハラDV男だった
※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。
※写真はイメージです
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