簡単な事だけど、やるだけで全然違う!幸せをよぶ、3つのマネー習慣
ほんの小さなことでも、習慣にすることで大きな違いが生まれることはよくあります。
マネー習慣も同じこと。ムダづかいをしないため、不要な照明を消すことや、歯磨きの時に水を出しっぱなしにしないなどはすでに実行している人も多いでしょう。
始めのうちは面倒に思っても、習慣になってしまえば、特別な努力、頑張りは必要ありません。
そこで今回は、身につけておくとおトクな、小さなマネー習慣をご紹介します。
1・お財布はこまめに整理する
お金持ちの財布はキレイ、とよく言われます。まずはできるところから、と財布をキレイに保つようにしている人が増えていると感じます。
スーパーやショッピングセンター、デパートなどのレジで、パンパンに膨れた財布を見ることが、以前より明らかに減っています。膨れた財布の中身は、お札よりもたくさん入ったレシートやポイントカードが主でしたが、ポイントは携帯のアプリにしているお店も増えているので、カードを持ち歩かなくてもいいようになったことも原因のひとつでしょう。
では、レシートはどうしているのでしょうか。レジのところに「不要のレシートはこちらへ」と書かれた小さな箱が置いてあり、買物をして受取ったレシートがそのまま入れられているのをよく見ます。
そこで思うのですが、財布にレシートがたまっていないのは、こまめに整理をしているからではなく、そもそも受取っていないから、ということなら少々気になります。
なぜなら、お金を使った後には、その支出について振り返ることが大切で、そのためにはレシートが大切だからです。
ムダづかいをしていないつもりでも、後から考えると「買わなくてもよかったかもしれない…」と思うこともあります。反省は決して楽しいこととは言えませんが、支出の振り返りは身につけたいマネー習慣です。
支出の振り返りは、家計簿をつけなくてもレシートを見るだけでもできます。
帰宅して、財布の中からレシートを取り出したら、「今日はたくさん買物をしたな」とか、「クレジットカードで払ったのはこれとこれ、合計でだいたい○万円くらいだな」など、振り返ってみます。
中には、「これはお買い得だった!」と、思い出し笑いをするようなお買物もあるでしょうし、「いらなかったかもしれない」と、後悔することもあるかもしれません。
それでも、レシートを保管しておくファイルなどにしまえば気持ちに区切りもつきやすく、冷静に次のお買物に生かせる経験になります。経験を積み重ねてお買物上手になれば、ますますムダなく効率よくお金を使えるようになるでしょう。
2・「なんとなくコンビニに寄る」はやめる
コンビニは本当に便利です。仕事帰りには飲み物や雑誌、ついでにお菓子と、翌朝のヨーグルトも買って帰れば、買物が一ヶ所ですんでしまいます。
品揃えが地域や時間帯によって変わるのも、コンビニの特徴です。オフィス街のコンビニだと、文房具や携帯の充電器、ビジネスパーソンがターゲットの雑誌、オフィスでつまむのにちょうどいい小さなお菓子などが目に付きます。
住宅街のコンビニでは、小さな子供向けのお菓子や雑誌などが陳列されるなど、より売れる商品に絞っていることがよくわかります。
お弁当やパン、スイーツは、同じコンビニでも新商品がよく出ますし、時間帯によって商品が変わることもあり、飽きることがありません。
つまり、コンビニは買いたくなる商品にあふれている場所であることを意識して欲しいと思います。
そんなコンビニになんとなく立ち寄ると、それほど必要ではないものまでつい買ってしまいます。
お茶のペットボトルだけのつもりでも、店の一番奥にある飲み物コーナーの冷蔵庫まで行ってレジのところまで行く間に、あれもこれもと誘惑に勝てず、結局買い物カゴにいくつもの商品が……という経験は私にもあります。
なにしろ相手は売るプロフェッショナルです。習慣的になんとなく、とりあえずコンビニに立ち寄ることはやめておくほうがいいでしょう。目的なくコンビニに行くと、つい散財してしまう人は要注意です。
3・電子マネーのオートチャージはしない
レジですっきりスマートに支払いをしている人が増えているのは、お財布がキレイな人が増えただけではなく、電子マネーを使いこなしている人も多くなっているからだと感じます。
電子マネーカードは、財布から出しても使えますが、財布やカードケースに入れたままカードリーダーにかざせば決済ができるようになっていますし、スマホでも決済できます。
そのためでしょうか。レジで小銭を落として見つからない、などという光景はなかなかお目にかからなくなっています。
電子マネーのキャッシュレス決済は、お金のやり取りがない分レジでかかる時間が少なくなりますし、お釣りの間違いのリスクがなくなりますのでお店にとってもメリット大。今後も、キャッシュレス決済はますます増えていくでしょう。
ただし、より便利に使おうとオートチャージの設定にするのはオススメできません。クレジットカードからオートチャージする設定にすると、ポイントがたくさんたまるなどのメリットが強調されがちですが、いつのまにか利用額が大きくなってしまうことが少なくないからです。
キャッシュレス決済は、支出の実感がないために使いすぎてしまうのでは、と心配するかもしれませんが、チャージを自動にせずその都度するようにすれば大丈夫です。
何日にいくらのチャージをしたか、把握しておけばクレジットカードの請求が来てから驚く、といったこともありません。さらに、チャージした電子マネーの使いみちを限定しておけば支出の管理にも役立ちます。
交通系の電子マネーは交通費だけ、あるいは交通費と雑誌、飲み物に使う、としておけば、月の支出がざっくりとでも把握できるようになります。
新しいマネー習慣は、取り入れるときには面倒かもしれません。
しかし、自分に合いそうな方法があれば、まずは試してみてください。
ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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